今後、新しい私評は、 烏丸の「くるくる回転図書館 公園通り分館」 にてアップすることにしました。 ひまじんネットには大変お世話になりましたし、 楽しませていただきました。 その機能も昨今のブログに劣るとは思わないのですが、 残念なことに新しい書き込みがなされると、 古い書き込みのURLが少しずつずれていってしまいます。 最近も、せっかく見知らぬ方がコミック評にリンクを張っていただいたのに、 しばらくしてそれがずれてしまうということが起こってしまいました。 こちらはこのまま置いておきます。 よろしかったら新しいブログでまたお会いしましょう。 |
目次 | (総目次) [次の10件を表示] 表紙 |
2002-06-23 論理とファンタジーのステンド・グラス 『サム・ホーソーンの事件簿II』『マン島の黄金』『気の長い密室』 |
2002-06-23 論理とファンタジーのステンド・グラス 『サム・ホーソーンの事件簿II』『マン島の黄金』『気の長い密室』 | |
【ああいう連中は……愛か,死か,その両方の場合にしかこの世に戻っちゃこないんだからな】
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2002-06-16 追悼 『何が何だか』 ナンシー関 / 角川文庫 | |
【トシちゃんはこの暗闇の中どこへ行くのだろうか。】 |
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SENRIさま,この「くるくる」を書き始めてからだけでも何人かの訃報にふれましたが,自分より年若いクリエイターの死はことさら胸が痛みます。書店で妙なフェアなどされたらいやな感じ。 / 烏丸 ( 2002-06-17 00:03 ) ニュースを知ったとき、呆然としてしまいました。この先の私の人生に、ひとつの大きな楽しみが無くなってしまいました。彼女の文には、「思考は表現できなければ思考でない」的叱咤と、「斜に構えてもOK」的激励をいただいておりました。残念でなりません。 / SENRI ( 2002-06-16 12:24 ) 『何が何だか』は彼女のベストバウトとまではいえないものの,1996年当時,いわば油ののった時期のコラムが少なくありません。ここしばらくに文庫化された中ではオススメの1冊です。 / 烏丸 ( 2002-06-16 04:15 ) |
2002-06-09 紀文,ハンペンだ! 『B型平次捕物控』 いしいひさいち / 東京創元社 | |
【行くぜハチャトゥリヤン!】 |
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ナンシー関、急死。黙祷。 / 烏丸 ( 2002-06-12 20:14 ) |
2002-06-03 子どもたちの夏のために 『ぼくがぼくであること』 山中 恒 / 角川文庫 | |
【ヒデカズッ! 夏代がすきか?】 |
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丸山巴/らいむさま、いらっしゃいませ。山中恒の作品では、『ぼくがぼくであること』同様NHK少年ドラマシリーズで放送された『とべたら本こ』が大好きでした。主題歌は今も暴力的に唐突に耳に浮かびます。「とべたら本こ」というのは、ゴム飛びで、練習で飛べたら次は本番だよ、といった意味だったと思います。♪おためし、おためし、とべたら本こ〜 / 烏丸 ( 2002-07-06 04:11 ) 私の大好きなバンドのヴォーカルがこの本が大好きで読みました。この本と「山の向こうは青い海だった」がベストなんだそうです。……で、私は「大人」になって出逢ったんだけど、子供の頃に読みたかったなあと思います。 / 丸山巴 ( 2002-07-06 02:12 ) |
2002-05-27 待望の「ROCKS」収録 『山下和美【短編集】』 講談社 | |
【バーコード立ってるよ やっべ──よ】 |
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最近は『柳沢教授』の「様式」化もいくところまでいってしまい,物足りないカラスです。さりとて『不思議な少年』はといえば,少々あざとさが。 / 烏丸 ( 2002-05-28 00:59 ) |
2002-05-21 古い写真 <eclipse> | |
一枚の,古い,小さな写真がある。五十年ほども昔のものだ。 |
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11日の早朝,部分日蝕が見られるそうですね。問題は,起きられるか(もしくはそれまでに仕事を片付けられるか……)。 / 烏丸 ( 2002-06-09 02:19 ) 昔,ピンホールとレンズを工夫して,太陽の黒点を調べる,ということをやったことがあります。それが正しい黒点の位置かどうかはよくわかりませんでしたけど……。思い込みが強いときは物事をピンホールで投影してみるとよいのかと思ったり思わなかったり。 / 烏丸 ( 2002-05-26 01:23 ) こんな写真も。茂った葉の隙間が小さい穴となって光をしぼるため、欠けた形が地上に投影されるのだそうです(ピンホールカメラの原理)。普段の太陽は円形なので目立たないとのこと。太陽を直に見ること能わずとも、わずかな隙をくぐりぬけて地表にとどく陽光によって、蝕の変移がわかる。興味深い現象ですね。 / 通行人 ( 2002-05-25 00:36 ) 「移って」→「写って」 / 烏丸 ( 2002-05-23 02:14 ) 極彩色を塗りたくったら,ピンクフロイドのアルバムジャケットにでもなりそうな……と思ってよく見ると,地面のゴミらしきものが移っていたりするんですね。今はもうない,カラスが生まれた家の庭です。 / 烏丸 ( 2002-05-23 02:14 ) 不思議な写真・・。私もその真偽をしりたくなってきましたが、今は「日食のときの木漏れ日は三日月の形」というのを信じてみたい気分。 / あやや ( 2002-05-21 07:47 ) なんの写真かと思ったら、日蝕の日の木漏れ日とは。なにか、細胞の写真みたいに見えました。 これと同じで、日蝕の日に紙に針で穴を空けて地面に翳すと……という話を聞いたことがあったような気がします……。 / みなみ ( 2002-05-21 02:11 ) |
2002-05-06 シリーズ 怖い本 その八 『放送禁止歌』 森 達也 著,デーブ・スペクター 監修 / 解放出版社 | |
【……皆,自分の頭で,言葉で,考えようとしていない】 |
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ややこれはHikaruさま,お久しぶり。ちなみにカラス持ち歩きのFMV-BIBLOには「黒いかばん(泉谷しげる)」「自衛隊に入ろう(高田渡)」「手紙(岡林信康)」「悲惨な戦い(なぎら健壱(なぎらけんいち))」「網走番外地(高倉健)」「ヨイトマケの歌(丸山明宏)」「S・O・S(ピンク・レディー)」などのmp3が常駐して,それはもう壮観ですわよ。 / 烏丸 ( 2002-05-28 01:11 ) 竹田の子守歌 昨年だか一昨年だかの8月にNHKでオンエアさていました。番組はたしか”残したい日本の歌”というような趣旨だったような / Hikaru@懐メロどっぷり中 ( 2002-05-28 00:29 ) らいむさま,よど号乗っ取り,三島割腹,ジョージ秋山「アシュラ」,水野英子「ファイヤー!」,大島弓子「誕生!」,そして岡林信康の「見る前に跳べ」はカラスの中の1970年として,今も煮えたぎっています。困ってしまうほどに。 / 烏丸 ( 2002-05-14 03:09 ) しっぽなさま,この件では2,3,具体的な悲劇も見てまいりましたので正直あまり多くを語りたくはありません。本書も読んだのはずいぶん前なのですが,私評をアップすべきだったかどうか,いまだによくわかりません。 / 烏丸 ( 2002-05-14 03:09 ) 「NON-FIX」(フジの深夜)で「放送禁止歌〜」をオンエアをリアルタイムで見て、先日この本を図書館で読みました。差別と区別について考えるとぐるぐるしちゃいますが……それにしても放送禁止歌って制度でなかったというのに驚きました。 / らいむ ( 2002-05-14 01:26 ) 愚かしい人間というものの一面が露になる事象ですね・・・考えれば考えるほど疑問は深まるばかり。囚われず生きたいです。 / しっぽな ( 2002-05-09 17:35 ) 「自分には差別意識はない,偏見はない」,と口にできる輩の無頓着さが嫌いです。本当にそうなら黙っていればよい。本当に「問われる」ときにどう応えられるか,少なくともカラスには自信がありません。そもそも,「差別」と「区別」の明確な違いもカラスには実はわかっておりません。この問題に意識を踏み入れると,混乱するばかりです。 / 烏丸 ( 2002-05-07 01:16 ) この本ト連動したコンサートが行われていたのをNHKかなにかで見ました。憂歌団の「おそうじおばちゃん」なども放送禁止曲だったですね・・・差別を口に出した方が犯罪者としてヤラレルこの頃。そうして規制する事によってますます差別の意識は深まるのでは?とも思えるし・・勉強会に参加してみると真剣に学んでいるのは専ら被差別の方々でそうでないと(自らは)思っている人間は居数えるほども居ませんでした。 / しっぽな@社会教育部役員 ( 2002-05-06 19:22 ) |
2002-04-29 民話としての「ワダツミの木」 | |
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カラスは当時は「パンク」よりはやや「テクノ」に傾倒していました。初期のゲーリー・ニューマンを今でも許せてしまうあたり,我ながら甘い甘い……。でも,毎日ジョイ・ディビジョンを聞いてすごすわけにもいきませんし。 / 烏丸 ( 2002-05-07 01:22 ) 恥ずかしながら若き日のわたくしでございますゥ〜我が家でパンクの洗礼を受けているのはわたくしだけですので当時のお写真やビデオは銀行の隠し金庫に深く眠ったまんまです・・・ / しっぽ@今は「マダム」なの ( 2002-05-06 19:09 ) む,「むっちりふともも出してあのメイク」していたのはスージー? それともバンド時代のしっぽなさまなのでありましょうか? / 烏丸 ( 2002-05-06 01:20 ) クイーンは神棚、ジャパンは足蹴、スージーは・・・!!!バンド時代に激しくコピーした面々には熱く反応してしまいます・・・爆裂反応。むっちりふともも出してあのメイクしてた時代が脳裏に!んでもって恥没(@@ / しっぽ@可愛がって頂いてありがとうござい ( 2002-05-03 23:07 ) しっぽな様,ニナ・ハーゲンで反応ですか。クィーンとかジャパンではなくって。するとスージー&バンシーズとかにも化学反応するのでありましょうか。いや,カラスはそのあたり,皆さん好きなのですが。 / 烏丸 ( 2002-05-03 01:29 ) ふのりさま,過分なおほめの言葉をありがとうございます。「水死者」というタイトルは,T.S.エリオットの『荒地』からの拝借モノです。タイトルだけで,中身はまるで違いますが。あのころ,エリオットだとかグラックだとかリルケだとかミショーだとか……今は読めないなぁ。 / 烏丸 ( 2002-05-03 01:23 ) ムッシュ! この曲にはボーカル的にもサウンド的にもさまざまな箇所,さまざまな意味で「ン」があって,そこが心を引くような気がします。 / 烏丸 ( 2002-05-03 01:23 ) ワダツミの木、といえば大東亜戦争を連想してしまいます・・・歌詞がよく聞き取れないのでご紹介の歌詞サイトへ行って来ますね。ニナの「アフリカン・レゲエ」!!!!なんと!!!;;泣き泣き泣き〜〜〜〜〜〜(私情たっぷり。。。ごめんなさいーー) / しっぽな@未ログイン ( 2002-05-01 23:51 ) その白さは、物を見る機能を果たすものとしての人の眼球の色と通底しているのでしょうか、人が真の意味で何事かを見ることができる存在であるのなら。あるいは、人の目は無知の闇に囲まれたしょせんは義眼と等しいのでしょうか。いや、主観の曇りなく忠実に光を反射するガラスの表面をもつ義眼こそ、人の目として望ましいのでしょうか……などといったことを、延々と思い巡らせてしまうのであります。 / ふのり ( 2002-05-01 08:40 ) 「水死者」ものすごく好きです。生命の発生と消滅の場としての謎に満ちた海、その深い底辺に柔らかい直線を描きながらおりていく意味、といったものが、黒と白の対比で――けれどもいわゆる明瞭な対立概念としての白黒でなく、互いに溶け合うような曖昧な境界線で区切られたものとして――色のイメージに引き写されている。闇としての「見えない」世界を通過していく牡丹雪の白さ、その「想像上の」鮮やかさ(実際に光のない場所で雪の白さを感じることはできないでしょう)。 / ふのり ( 2002-05-01 08:39 ) お〜〜ニナ・ハーゲンと来ましたか流石UK物には御強い・・・でも彼女ドイツでしたっけ??ベースが命の曲でしょう〜裏打ちのドラムも!極上のレゲェ・ダブミュージックですね! / ムッシュ ( 2002-04-30 10:42 ) これはムッシュ! 「ワダツミの木」は、元ちとせの歌唱ばかりに話題が集まりますが、カラス想うにあれはベースコード命の曲ではないかと。曲のオモムキはまるで違いますが、ニナ・ハーゲンの「アフリカン・レゲエ」を想い出したりするのであります。 / 烏丸 ( 2002-04-29 17:58 ) J-Popの歌詞検索なら無料歌詞検索サイト・歌ネットがお奨めです。最近会員制(無料)になったようですが、「ワダツミの木」は今週の検索ランキングTOP3で、入会しないでもトップのリンククリックで表示されるようです。 / 烏丸 ( 2002-04-29 17:58 ) 上田の現ちゃんもレピッシュ脱退しちゃったし!これで一躍メジャーどころでしょう〜!あの曲はリリックも良いしトラックも良いし!売れて当然でしょう〜日本の歌謡曲も捨てた物じゃないですね!一番喜んでるのはスガシカオだったりしますね?? / ムッシュ ( 2002-04-29 08:18 ) まだテレビでちょこっととか有線でかかっているのしか聞いていないのでとても興味がありました。歌詞の方を読んでみたいですね♪ 夜伽というか妻訪いがこそりと隠されているような歌は少なからず日本古来からあったものなので、なじみがあると思うのです。 / やまのたかね ( 2002-04-29 05:49 ) |
2002-04-22 シリーズ 怖い本 その七 闇に葬る…… | |
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『サイボーグ009』のほうは、不思議なことに、とくに問題となっていないようですね。昨今のアメリカの子供向け番組がそうであるように、複数の人種、民族を均等に割り振っているからOKなのでしょうか(008に限らず、アメリカ原住民や中国人について、偏見に満ちた作品だと思われるのですけどね。これで009が出っ歯でメガネをかけ、カメラをぶらさげていたら完璧だったのですが)。 / 烏丸 ( 2002-04-29 17:57 ) やまのたかねさま、いらっしゃいませ。聞いた話では、『ジャングル黒べえ』も、まさしくこの「黒人差別をなくす会」によって闇に葬られたようですよ。小学館版、中央公論社版、ともに回収、絶版で現在にいたっています。 / 烏丸 ( 2002-04-29 17:57 ) 「ジャングル黒べぇ」はどうなったんでしょう? とても子供の頃好きだったんです…。「サイボーグ009」の008は? 「ちびくろサンボ」だってトラがバターになってホットケーキを食べる、という場面ばかりしか思い出せずにサンボが黒人であることに何ら差別も違和感も感じなかったのですが。 / やまのたかね ( 2002-04-29 05:46 ) やややさま,いらっしゃいませ。実はまったくご指摘の通りで,『オバケのQ太郎』は,一部の作品がこの「黒人差別をなくす会」から抗議を受けて回収になり,その後,ほかの巻も再版がかけられないまま絶版となっています。 / 烏丸 ( 2002-04-23 02:30 ) そうなんですか!じゃあオバQもこの団体のせいで廃刊になったの...(涙)今読みたくても全然なくて寂しいんです〜 / ややや@はじめまして!! ( 2002-04-22 12:18 ) |
2002-04-19 シリーズ 怖い本 その七 『ハニー・ハニーのすてきな冒険』 水野英子 / 双葉文庫名作シリーズ | |
【ごきげん! クレオパトラに なったような きぶんよ】 |
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最近の技法からみればいろいろありますが,全体としてみればびっくりするような線の太さだと思います。アシスタントシステムとかがまだ出来上がってなかったはずの時代に,『白いトロイカ』が週刊誌で連載されていたとは,ちょっと信じられません。同時代のわたなべまさこといい,「オードリー・ヘップバーンの時代」ということを思ったりもします。 / 烏丸 ( 2002-04-21 03:55 ) 私が小学生時代に読んだ某少女マンガに設定の一部が酷似しているんですが、「白いトロイカ」がその原型だったんだと目からウロコでした。 / けろりん ( 2002-04-20 20:06 ) 最近になって次々文庫化されているので、「白いトロイカ」を初読みしました。確かに30年以上前に描かれたとは思えないテンポと展開で、一気に読んでしまいました。 / けろりん ( 2002-04-20 20:03 ) |