今後、新しい私評は、 烏丸の「くるくる回転図書館 公園通り分館」 にてアップすることにしました。 ひまじんネットには大変お世話になりましたし、 楽しませていただきました。 その機能も昨今のブログに劣るとは思わないのですが、 残念なことに新しい書き込みがなされると、 古い書き込みのURLが少しずつずれていってしまいます。 最近も、せっかく見知らぬ方がコミック評にリンクを張っていただいたのに、 しばらくしてそれがずれてしまうということが起こってしまいました。 こちらはこのまま置いておきます。 よろしかったら新しいブログでまたお会いしましょう。 |
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2001-10-01 [雑感] 中島みゆき「船を出すのなら九月」 |
2001-10-01 [雑感] 中島みゆき「船を出すのなら九月」 | |
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「怜子」はその前の「元気ですか?」の語りから……どん!と心に入る,中島みゆき全アルバムの中でも“つなぎ”の妙では傑出した作品ですよね。で,その「怜子」,表向きは幸福をつかんだ怜子と風に追われる「あたし」の対照を歌いつつ,実のところは「一人で道も歩けない」女の子を選んでしまう男のずるさが責められているような気がします。のちの「テキーラを飲みほして 」にも通ずるような。 / う,うしろめたいわけじゃない〜 ( 2001-10-14 03:44 ) なるほど。そう考えると、みゆきさんの曲は一つ一つに何かが隠されているような気になってきました。怜子はどうかなあ? / フィー子 ( 2001-10-13 15:44 ) なるほど,パキスタンとバングラデシュの間に巨大なインドが。……チガウ。 / 烏丸 ( 2001-10-03 16:07 ) ども ご無沙汰しております(^^)境界線ですか? 確か名古屋まで行ったところで、巨大なきしめん地帯になってしまいまして...(^^; / Hikaru ( 2001-10-03 14:02 ) で,結局「うどん そば」「そば うどん」の境界はどのへんだったのでしょうね。「あほ ばか」の境界と一致するとかしないとか。 / 烏丸 ( 2001-10-02 21:08 ) Hikaruさま,お久しぶり。ちなみに,讃岐うどんの本場・香川では,うどん専門店が当然圧倒的に多いわけですが,大衆食堂,パイプ足のテーブルを置いたような店(テーブルの上にコインの占い機があるような)では,メニューにあるのはうどんと蕎麦,ではなくてうどんとラーメンですね。香川で蕎麦を食べるのは簡単ではないかもしれません。 / 烏丸 ( 2001-10-02 21:07 ) 昔 「そば うどん」の看板が どこで「うどん そば」に変るのかを東海道に沿って追っかけ調査する番組を見ましたです。(ここいらでは うどん そば・・・かな?)(‥ ) / Hikaru ( 2001-10-02 20:39 ) 讃岐うどんファンとしては,やはり蕎麦屋でうどんを食べるのは邪道かと思うわけです。 / 烏丸 ( 2001-10-02 14:46 ) 泣きながらきつねうどんを食べてる、蕎麦屋が胸に痛いです。 / まやひこ ( 2001-10-01 23:18 ) あややさま,この曲をはじめて聞いたころ,カラスは酒におぼれる無為徒食な学生でした。記憶の中の九月はいつも雨で,七月はいつも朝です。 / 烏丸 ( 2001-10-01 20:43 ) ふ〜ねを〜出すのならくーがつ〜 ああ、高校時代の涙がよみがえる・・。私も小さな木の実に似てるなと思ったことがありますわー。(メジャーに転調したあともなんとなく)やっぱり何年経っても、急に聴きたくなります。ただ生きて戻れたら。 / あやや ( 2001-10-01 20:10 ) 『美しきパースの娘』の「パース」は,「パース」が正解なのか「ペルト」が正解なのか。手元にあるアナログレコードは「ペルト」と表記しており,しかも「小さな木の実」のもととなった「セレナード」が収録されていない……。ちなみに『美しきパースの娘』が発表されたのは1867年,日本ではヒトハムナシキ慶喜ドノ,で大政奉還ですね。 / 烏丸 ( 2001-10-01 13:07 ) 知人とのメールのやり取りにこの「船を出すのなら九月」が出てきたので,書き記しておこうと思った次第(中島みゆき論に手を出すつもりはありません)。なお,昨年10月25日の「くるくる」に「せいぜい『美しきパースの娘』について知ったかぶりする」と書いたのは,このことを差しています。 / 烏丸 ( 2001-10-01 13:07 ) |
2001-09-29 独身者の機械 その七 ピュグマリオーンと象牙の乙女 | |
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peachさま,別にナイショにするつもりも深い理由もなかったのですが,まぁ,短いながらもオリジナルをものする以上,言い訳は無用,ということからあちらはどうしても寡黙なキャラになっておりました……。 / 烏丸 ( 2001-10-01 20:32 ) ひえぇ〜い。ナンだかそんなに早くから2つの日記を全く別人のように書いて来ていらっしゃったのですね。。。知らなかったわ!?奥が深すぎるぅ〜。 / peach ( 2001-10-01 18:52 ) いや,カエルさま,当人は知ってたわけですから(当たり前),そんな重大発表とかいう自覚は別に……。書いてることもよく見ればシュミが同じですし(これまた当たり前)。ちなみに泉木のひまじんでの会員番号が77番,烏丸が78番。つまり,烏丸のほうが陰の存在なのであります。 / 烏丸 ( 2001-10-01 13:11 ) えっ!泉木修さまイコール烏丸さま?・・・重大発表をさらりと! しかし全然気が付きませんでした・・・。 / カエル ( 2001-09-29 13:18 ) |
2001-09-28 独身者の機械 その六 永遠の回転運動 | |
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2001-09-26 語られないことで語られる真実 『警察署長(4)』 原案 たかもちげん,脚本 高原泉,漫画 やぶうちゆうき / 講談社モーニングKC | |
【何も言うな】 |
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そうなんです,しっぽなさま。上の本文の『代打屋トーゴー』のリンク先の日記が,そのときの追悼文になってます。 / 烏丸 ( 2001-09-28 02:35 ) えっ!?たかもちげんが亡くなっていたとは知りませんでした・・・・引きこもっている間に世間では色々変化がある、といってもあまりに悲しい。「代打屋トーゴー」は面白かったです。それからの作品は読んでいなかったのですが・・・ご冥福を祈ります。 / しっぽな ( 2001-09-28 00:46 ) TAKEさま,しかし『警察署長』の3巻まではとっくに品切れになってしまっているようです。探すほどのものかどうか。ちょっと悩みどころ。 / 烏丸 ( 2001-09-27 20:54 ) あややさま,警察署の地下4階というと,やはりなんというかあの,宿泊施設なのでありましょうか。 / 烏丸 ( 2001-09-27 20:52 ) 最近では「ホテル」「味いちもんめ」なども作者・原作者が亡くなられてからも作品が続いています。僕も「代打屋トーゴー」以来、たかもち氏のファンでもあったので「警察署長」の再開も注目してます。おっしゃられる通り、もう少し経ったら最初からキチンと読み直してみたいですね。 / TAKE ( 2001-09-27 02:28 ) ホンモノの警察署長のイメージか・・。結婚式のスピーチの大半が署の社屋の紹介でありました・・。地上10階地下4階、とかいらん知識がつきました。 / あやや ( 2001-09-27 00:04 ) なんか,この私評だけ読んだら,どんなすごいマンガかと思っちゃいますね。実のところ,そんなに重い作品ではないんですけど。 / 烏丸 ( 2001-09-26 11:59 ) |
2001-09-25 強い女といえば 『紅一点論 −アニメ・特撮・伝記のヒロイン像』 斎藤美奈子 / ちくま文庫 | |
【森雪は高校野球部の女子マネジャーである】 |
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みなみさま,正直なところジェンダーの話題に踏み込む(心の)用意はありません。キャロルが,ポーが,と話題にしても,それははっきり言って身勝手な男の側の話に限定しています。ただ,この本の裏にあるのは,怒り,焦燥の域ではない,さりとて諦観でもないように感じました。 / 烏丸 ( 2001-09-27 20:32 ) 斎藤美奈子の女権論についての絶望、私も似たようなことを感じます。まだ少ししか読んでいませんが、これからたくさん読んでみたい文筆家の一人です。(何より、爆笑できる!) / みなみ ( 2001-09-26 23:16 ) 文庫版が出ましたか。女の変身がドレスアップという一節には笑えました。 / まやひこ ( 2001-09-25 07:51 ) |
2001-09-24 ちょっと気分転換 『塀内夏子短編集2 〜いつも心に筋肉を〜』 講談社マガジンKC | |
【今の・・・・だめだったんでしょうかっ】 |
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月刊マガジンといえば『VIVA!CALCIO』ですが,これはセリエAが舞台ですから違いますよね。ボリビア。うーん,なんでしょう……? / 烏丸 ( 2001-09-26 01:54 ) フットボール漫画、大好きなのがひとつだけあったなあ。確か、ボリビアとかに主人公が行っちゃうやつ。月刊の少年マガジンだったと思う。烏丸さん、知りません? / ガス欠コイン ( 2001-09-26 00:40 ) 高校サッカーを描いた長編『オフサイド』でも,登場人物たちの生活がサッカー一辺倒でないこと(テニスや剣道と掛け持ちの選手も出てくる),ライバル校でも試合中以外はいたってなごやかなお付き合い,勝ちより負け方のほうに重点をおいて描くこと……そのあたりにこまやかさを感じます。甲子園,プロ(それも讀賣)という一極集中型の野球ではないから,という面もあるかもしれませんが。 / 烏丸 ( 2001-09-25 15:06 ) 塀内夏子さんはフランスW杯前、日本代表の成績予想で、堂々と「三戦全敗」を予想していたのが印象的でした^^; 「42.195のダフネ」は僕も好きな話でした。読み損なった話もあるようので、買ってみようかなあ…なんて思 / TAKE ( 2001-09-25 13:52 ) そうですね、確かにスポーツ漫画の作者って女性作家が増えていますね。新進のスポーツライターにも女性の方が増えている気もするのですが、共通してスポーツに対するとても自然で柔らかい眼差しがあるような気がします。かたや男性ライターのイメージって貧困になってきているのかなあ…なんて思ったりもしています^^; / TAKE ( 2001-09-25 13:51 ) |
2001-09-23 独身者の機械 その五 アナベル・リー | |
【海のほとりの王国で】 |
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Chilling and killing my Annabel Lee というのがリアルな感じです。有名な話ですが,胸を病んだヴァージニアが,粗末なベッドの上で震えていて,暖をとるものといえば薄い毛布と猫しかなかった,というのがあります。 / 烏丸 ( 2001-09-26 11:58 ) つづき読みました。悲しい詩ですね。 / アナイス ( 2001-09-26 00:59 ) アナイスさま,詩の全編は「Poe Annabel Kingdom」などで検索すると,わりあい簡単に見つかります(まぁ,アメリカで書かれた最も有名な詩の1つですし)。たとえばここにはThe RavenやTo Helenもアップされているようです。邦訳も「ポー アナベル 王国」で見つかりますね。たとえば,ここ。 / 烏丸 ( 2001-09-25 12:28 ) ガス欠コインさま,愛を超えた愛をもって愛しあってしまったら,手を触れてはいけないし,もちろんセックスなんてもってのほか,Annabelのように天使に連れ去られるほかない,というのが今回の一連のテーマであります。 / 烏丸 ( 2001-09-25 12:28 ) フィー子さま,ポーにはThe Raven,つまり「大鴉」という少し長めのウツウツとした詩がありまして,烏丸のカラスの由来は,実はその「鴉」にあります。 / 烏丸 ( 2001-09-25 12:28 ) みなみさま,もう1つ2つ気分転換(たまっている本やマンガのお片づけ)をしたら,続きをアップいたします。次のお題は,ここ,ひまじんネットにも関係しています。 / 烏丸 ( 2001-09-25 12:27 ) 海のそばの王国で、て素敵ですね。この詩のつづきも気になりますが。 バラにもありますが、真っ白な花をつける西洋アジサイが、「アナベル」です。とても好きな花。 / アナイス ( 2001-09-25 07:53 ) 「愛を超えて愛した」、想像を超える言葉です。根拠を見い出すのは難しいし、必要もないと感じます。性的な関係を嫌悪した愛も存在すると思うのです。もちろん、幼児との性交を嫌悪と感じない人も。言い切れないことも、整理できないこともありますが、この辺で。ゆっくりと、続編、お待ちしています。ありがとう。 / ガス欠コイン ( 2001-09-25 01:38 ) 一気に読みました。フィー子さんが言うように、言葉の間に余韻が感じられます。人を愛する年齢とは、いつからなのか、誰も決めた訳ではありません。日本でも、アメリカでも、中学教師と生徒の肉体関係がニュースとして報じられましたが、共通しているのは、二人とも愛し合っていること。日本のケースの場合、結婚しましたね。それから、死んでも守りたい人は存在すると思います。もし、死んでしまったら、それは自虐的行為に映るかも知れませんが。 / ガス欠コイン ( 2001-09-25 01:34 ) 小さく声に出して読んでみました。日本のものもそうですが、なぜか昔の言葉はゆっくりしているというか言葉と言葉の間に空間があるというか。気持ちのいい余韻を感じます。 / フィー子 ( 2001-09-24 17:32 ) このシリーズ、面白いです(^^* ゆっくり、続けてください。 / みなみ ( 2001-09-24 01:04 ) ところで,このシリーズだけ連発するのはさすがに重いので,気分転換に少しほかの本の紹介をはさむことにします。いや,もちろんちゃんと続きを書きますので……。 / 烏丸 ( 2001-09-24 00:55 ) 添付画像は創元推理文庫『ポオ 詩と詩論』(東京創元社)。創元推理文庫には,同じ装丁で『ポオ小説全集』(全4巻)も発行されています。 / 烏丸 ( 2001-09-23 04:12 ) |
2001-09-22 独身者の機械 その四 ジョナサン・スウィフトの結婚 | |
【「スウィフトとヘスタは実の兄妹だ」という噂を流したのはスウィフト当人だ,という噂】 |
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添付画像は集英社の『ガリバー旅行記』(矢崎節夫訳)。ラピュタやフウイヌム国(馬の国。野蛮な生物,ヤフーが出てくる)が完全に省略された,いかにもの子供向け翻案本です。正直,これを現代の子供に読ませることに,何の意味があるかわかりません(といいつつ,子供に買って読ませてしまったバカ親)。 / 烏丸 ( 2001-09-23 03:41 ) すいません。ちょっとバタバタしているもので、今。でも凄く興味があるので1からゆっくり見させてくださいませ。 / ガス欠コイン ( 2001-09-23 02:20 ) むむむぅっ,そう言っていただけると……さ,さっそくこれから続きに挑戦するのでありますっ。 / 烏丸 ( 2001-09-23 01:20 ) いやーん、続きが読みたい〜!(@_@) / フィー子 ( 2001-09-22 11:31 ) |
2001-09-19 独身者の機械 その三 ルイス・キャロルの言葉遊び | |
【木(TREE)から森(WOOD)を得よ】 |
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添付画像は「別冊現代詩手帖第二号 ルイス・キャロル」(思潮社)。表紙に使われた写真は,こじき娘に扮したアリス・リデル,撮影はもちろんルイス・キャロルです。アリスは黒髪なのに注意。本の挿絵が金髪なのは,キャロルが挿絵画家にほかの金髪の少女の写真を渡して,「こんな感じで」と求めたためだそうです。なぜだろう? / 烏丸 ( 2001-09-23 03:35 ) もちろん,タブレットは日本語でも可能で,高橋康也氏は「アタマをシッポに変えよ」,アタマ-アンマ-サンマ-サンポ-シンポ-シッポという例を紹介しています。 / 烏丸 ( 2001-09-20 01:13 ) せっかくですから,もういくつか「ヴァニティ・フェア」に掲載されたという問題を紹介しておきましょう。「盗め(STEAL),コイン(COINS)を」「釣れ(HOOK),魚(FISH)を」「粉(FLOUR)からパン(BREAD)を作れ」「黒(BLACK)を白(WHITE)に変えよ」。難問としては「魔女(WITCH)を妖精(FAIRY)に変身せしめよ」(間に12単語),「冬(WINTER)を夏(SUMMER)にめぐらせ」(間に13単語)というのもあります。 / 烏丸 ( 2001-09-20 01:12 ) 「うなぎをパイに」のほうの模範解答にはe'enというの(evenの詩語)が出てきます。e'enはけっこう頻繁に出てきますね。ちとずるい……。 / 烏丸 ( 2001-09-20 01:12 ) 「4を5に」の模範解答はFOUR-foul-fool-foot-fort-fore-fire-FIVEだそうです。タブレットでは早く到達するのをよしとするそうですが,逆に,長く回るのも偉い!という気がするんですが。 / 烏丸 ( 2001-09-20 01:11 ) あ、もうひとつ。EEL-sel-SED(Sozialistische Einheitpartei Deutschlands←ちょっとズルかも(笑))-fed-ped-pea-pee-PIE / なんか回り道してるっぽい ( 2001-09-19 19:05 ) ひとつ、できました! FOUR-foul-foil-fail-fall-fell-fill-file-FIVE / うーん クセになりそう。。。 ( 2001-09-19 18:50 ) チュウチュウさま,今ひとつご質問の趣旨がわかりませんが……犯罪とはルール破りのことであり,常に相対的なものですから,「やめられない遊び」だからイコール犯罪である,なんてことはないんじゃないでしょうか。 / 烏丸 ( 2001-09-19 16:30 ) 言葉は所詮,生き物だから,捕らえようとしたら逃げるものなのか?遊びでしかないのならやめればいいのにね.やめられない遊びは犯罪でしかないのかなあ.どう思いますか? / チュウチュウ ( 2001-09-19 14:24 ) |
2001-09-14 [考察] アメリカ同時多発テロ事件によせて - 2 | |
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フィー子さま,アメリカ軍による報復攻撃がなされた場合,アフガンの難民は100万人を越える可能性もあるそうです。結局,いつものように貧しき者と子供に漂流と飢えと病のしわ寄せがくる。この連鎖を断ち切るには,いったいどうすればよいのでしょうか。今朝の朝日新聞には,坂本龍一の「報復をしない勇気」という言葉もありました。それは,本当の勇気だと個人的には思うのですが。 / 烏丸 ( 2001-09-23 01:19 ) ゆっくり読めるときにとっておこう(笑)と思っていたらこんなに出遅れてしまいました。上手く書けないけどこういうことが言いたかったし、誰かがこう言ってくれないかなあと思っていた文章でした。やはり烏丸様です!テロという手段は言語道断だとしても、<なぜ>という点についてアメリカが考えていないように思えてなりませんでした。何でもそうですが、同時にいろんなレベルで物事を考えていかないと進んでいきませんよね。 / フィー子 ( 2001-09-21 14:45 ) おまけ。「下のつっこみへの返事はもうなさらないでください」って,これがどれほど身勝手な言いようかご理解できませんか。ちょっとあきれてしまいました。 / 烏丸 ( 2001-09-21 12:42 ) もう1点,感情を分離したら是非はどうなのか,ということを想定できないなら,それは一般的に「冷静な判断力を失っている」ということになります。ブルーさまの書き込みだけからでは,アメリカは今,冷静な判断力より感情論を優先して報復を進めようとしている,と読めます。それではテロリストを非難できません。クールダウンのために水をかけている者に対して「冷たい」と言われても,それは当然だろうなと思うばかりです。以上。 / 烏丸 ( 2001-09-21 12:37 ) 「意図はわかりました」,これは勘違い,もしくは言葉の使い方が正確ではありません。相手の意図が正確に理解できたとき,人は相手と同じことを主張しなければなりません。それが論理というものです。ちなみに,僕はブルーさまのおっしゃりたいことが何なのかよくわかりません。「犠牲者をもっと思いやるべき」ということ以外,何一つ建設的なことが書かれているようには読めないためです。 / 烏丸 ( 2001-09-21 12:37 ) 下のつっこみへの返事はもうなさらないでください。烏丸さまの意図はわかりました。私の考えが分かって頂いたのかどうかは疑問ですが。どちらにせよ、平行線をたどるばかりですから。 / プルー ( 2001-09-21 04:26 ) 誤解をしないでほしいのは、烏丸さまのお話は建設的でないとは、言ってません。反米論は十分聞きました。では、テログループのほうはどうでしょう。議論が一方的に反米で、かなり感情も移入されているように見受けました。それから、やっぱりご返事をもらってもこのテロの攻撃で被害に遭った方への何らの感情も感じられません。感情論だけでは、何も進まないでしょう、が人間は感情の動物であり、今アメリカ(とくにNYは)はその感情に支配されていると言ってもいいでしょう。 / プルー ( 2001-09-21 04:20 ) 最後に。家族が巻き込まれたり,現場を見たりで変わる理想論なら,それは単にその論が間違っていただけの話です。極端なことを言えば,当時現場にいなかった僕達はナチスの行為やヒロシマ,ナガサキについて語れないのでしょうか? 今回,この同時多発テロ事件について書いた際にずっと心にあったのは,たら子母さまのお知り合いの方の「傍観者に安易に語ってほしくはありません」という言葉です。「安易に」語ってはいけない。しかし,語るべきを語らないのも,許されないことだと思います。 / 烏丸 ( 2001-09-21 02:50 ) ちなみに,個人的な見解としては,ヒューマニティということが問題になるのは事故,犯罪の次元までであって,「戦争」はその範疇にありません。つまり,戦争とは,いかなる名目のもとになされようが,相手国,相手民族のヒューマニティを武力によって抑圧,抹殺せんとする行為です。アメリカは,この10年に限ってみても,テログループを圧倒しようとはしても,戦争を避けようとはしてきませんでした。それを心から残念に思います。 / 烏丸 ( 2001-09-21 02:43 ) 4つめについて。Respect,ヒューマニティについて,軽んじるつもりはありません。しかし,イスラム原理主義者たちがここまで反米にこりかたまった原因も,そもそもパレスチナをはじめとするイスラム諸国民へのRespect,ヒューマニティ尊重の欠如ではありませんか。 / 烏丸 ( 2001-09-21 02:43 ) 3つめについて。だからといって「今回はやむを得ない」とは申しませんし,テロは許しがたいという点についても本文に書いた通りです。アメリカの過去の行為,とくにイスラエルの建国がさまざまな紛争の根源にある,と主張することと,今回のテロを是とすることはまるで別の話。というより,過去の遺恨をさっと洗い流すいい手なんかあるわけがない,でも報復がベストとも思えないぞ,というのが本文の主旨です。これを建設的でないと言われても困ります。建設的でないのはここにいたった過程なのですから。 / 烏丸 ( 2001-09-21 02:42 ) そして,酷なようですが,犠牲者やその家族を悼む気持ちと,戦略,戦術級の類推をする機能を混ぜこぜにするのは,それはそれで判断においては危険が生ずる可能性もあります。顰蹙を承知で書きますが,今回の,ハイジャックした旅客機を高層ビルに激突させるというのは,実に見事な作戦だと認めざるを得ません。現在,世界中のテロリストがこのバリエーションを考案しているでしょう。しかも彼らは核,原発という切り札をまだ用いていません。亡くなった方々はお気の毒ですが,戦争はまだ始まったばかりかもしれません。 / 烏丸 ( 2001-09-21 02:42 ) 2つめについて。僕は個人的,感情的には戦争が大嫌いです。とくにユーゴ空爆のように,高所から自らは安全に爆弾を降らすという行為に対しては憎悪を感じます。しかし,人の感情と知性は同じ色一辺倒ではありません。RespectはRespectとして,ブッシュの打つ手は,タリバンの出方は,ビン・ラディン氏の応戦は,といった戦略,戦術級のことに目を光らせないなら,それはそれで情勢分析について欠けると言わざるを得ません。 / 烏丸 ( 2001-09-21 02:41 ) 安全,についてはまたの機会に。アメリカの国民性ですが,アングロサクソンかどうかは関係ありません。この50年間,大統領の首は変われど,ヨソの国の揉め事に再三軍事力を持ち出し,思うようにおさまらないと気がすまないということを執拗に繰り返した,ここに極めて明確な国民性を感じます。植民地主義とはまた別の,保安官シュミ,空母を持った鍋奉行とでも言うのでしょうか。今回もいきなり「報復に賛成80%」,これはアングロサクソン系だけの数字ではありませんよね。 / 烏丸 ( 2001-09-21 02:40 ) 各国との交渉ありや,という点ですが,たとえば昨日のインドネシアとの交渉において,経済,軍事力を背景にしたごり押しの要素がゼロなのか,多少あるのか,凄くあるのか,それを分離できない時点ではフェアな交渉であったかどうかはよくわかりません。日本なんか,交渉以前に「旗もってこい」の一言。ま,パワーポリティクスとはもともとそんなもんでしょうが。 / 烏丸 ( 2001-09-21 02:40 ) 1つめについて。アメリカはフェアか,ということだと思いますが,まず,なぜビン・ラディン氏に確定でアフガン侵攻なのでしょうか。決意はともかく,納得のいく説明は聞いた記憶がありません(もちろん,ビン・ラディン氏を中心とする国際テロネットワークの仕業なんだろうな,とは僕だってそう思いますよ。でも,今回のテロを正確に察知できなかった情報網の得た資料でこんな短期にそう決めてしまっていいんでしょうか?)。 / 烏丸 ( 2001-09-21 02:40 ) 建設的な意見有り難うございます。さらに展開したものをお書きになるのを待っています。皮肉でもなんでもなく、冷静なこの日記は、貴重に読ませて頂きました。 / プルー ( 2001-09-20 22:40 ) 私は、戦争推進派でもないし、ブッシュ大統領ばんざいとも思っている訳ではありません。ただ、もしここに突っ込みなどしておられる方も含め、自分や愛すべきものが被害に合い、遺体すら見つけられない状況でもこのような理想論を戦わせている事が出来るのかどうか疑問に思います。 あるいは、被害に遭わなくとも現場を見てみれば、また見方も変わるかもしれません。感情的になるつもりはありませんが、ここでの議論にはヒューマニティが欠けていると感じます。 / プルー ( 2001-09-20 22:10 ) 言っておられることが、アメリカが過去にやってきた事を考えれば、今回の事件は自業自得であり、それを報復などと言ってまた、他国の市民をまきこむことは許されない。亡くなられた方には仕方ないが、今回はやむを得ないという事だろうか、とこのように聞こえますが、そうでしょうか? / プルー ( 2001-09-20 21:58 ) 烏丸さまの日記は、きわめて、冷静でおられますし、内容そのものにすべて、不愉快になったわけではありませんが、このつっこみを読んでいると、この事件を皆で議論して、楽しんでいるかのようです。それが、いささか、憂うつになった原因です. / プルー ( 2001-09-20 21:55 ) では、アメリカは、各国との交渉無しに、独断、勝手に報復の準備をしているというのでしょうか。 安全なところというのは、日本です。危険性がない、あるの議論はあるでしょうが、少なくとも、同じ事が、東京であるとは考えにくいです。アメリカの国民性という名の一般化は、おおざっぱすぎますね。それは、多分アングロサクソン、を差しておられるのでしょうか。 / プルー ( 2001-09-20 21:45 ) また,安全なところというのがどこのことを指しているのかわかりませんが,この世界には,戦争によって,継続的に安全を脅かされ,それに苦しむ者だっております。私は,私のような者をこの世にこれ以上一人でも増やしたくはないのです。 / 烏丸 ( 2001-09-20 16:30 ) 建設的な意見,ということで申し上げれば,烏丸の結論は1つです。一刻も早く報復の準備を停止し,中東和平会議に向けて努力すべきだと思います。別途,国連平和維持軍と米軍との分離,核廃絶,当面の原子力発電所へのテロ防衛に努めるべきでしょう。アメリカの国民性,世界の趨勢から,簡単とは思いませんが,それらを抜きにしてのいかなる軍事行為も,最終的な勝者を生むとは思えません。 / 烏丸 ( 2001-09-20 14:07 ) 私が、思うのは、安全なところにいる人々が、簡単に出来る批判という行為より、もっと解決するための建設的な意見を聞きたいということです。 / プルー ( 2001-09-20 06:10 ) 何を書いていいのかしばし、呆然とするばかりです。批判は、あって当然ですけど、亡くなった方(あるいは、行方不明の方)達や残された方へのRespectがあってもいいと思います。暇人は、もっと良識のある方々と思っていましたが。。。 でもこれも表現の自由と言えばそうですから、何とも言えません。 / 一気にブルーになってしまった@プルー ( 2001-09-20 06:04 ) とりあえず周辺は平静を取り戻しているようですが,そのビルの業務再開は無理っぽい感じ。便乗愉快犯によるいたずら電話なのかもしれませんが,時節柄,シャレになりませんね。 / 烏丸 ( 2001-09-18 18:08 ) シティバンクに爆弾をしかけた,という電話があったらしく,赤坂のビルから人が避難しています。一時あたりはサイレンの音,ヘリコプターの騒音で騒然としていましたが,現在はやや平穏を取り戻しているようです。 / 烏丸 ( 2001-09-18 15:17 ) ふーっ,この事件のせいではないんでしょうが,ちょっとコンディション崩してしまいました。アンテナは張ったまま,いったん通常の本の紹介に戻ろうと思います(テロや中東関係の本……は,迷ったけど扱うのやめ。ハンパな知識でハンパなこと書いてしまいそうなので)。 / 烏丸 ( 2001-09-17 14:00 ) TAKEさま,そんなふうな「含み」はあるんでしょうか。ブッシュ大統領の顔にありありと浮かぶ「選ばれた恍惚と不安」,でもお父さんより小物な感じが心配。小物がキレるとどこまで突っ走るかわかりませんし。も1つのポイントは,ペンタゴンがやられたこと。世界の戦争史を見渡しても,これはまれに見る事件でしょう。このショックは数十年,トラウマとして影響を残すのではないかなぁ(死者,不明者数−−わかってないわけがない−−を明確にしないのは,よほどの,身悶えるほどの恥辱を感じているせいでは)。 / 烏丸 ( 2001-09-17 13:56 ) いや,ガス欠コインさま,別に日本だけではないと思います。イスラエル,パレスチナの戦闘があれだけ激化し,それを放置しておいて(しかもイスラム原理主義者はずっと以前から反米,宣戦を公言しているわけで),今さら「奇襲」「アンビリーバブル」とびっくりするアメリカも平和ボケではどっこいです。海に囲まれた国(アメリカも,南北はメキシコとカナダですから)の伝統的呑気さでしょうか。 / 烏丸 ( 2001-09-17 13:55 ) ↓戦闘の被害者は出ないかもしれませんが、違った怖さがいっぱいですね。。 / TAKE ( 2001-09-17 13:03 ) 同時に同盟国の踏み絵も済ませて、灰色諸国を監視。軍事行動は控えめに実行。そんなシナリオだったら現実的で納得が行く気もします。 / TAKE ( 2001-09-16 19:06 ) もしかしたらアメリカ軍、やるぞやるぞ…とブラフかけて、いぶり出し作戦かなあ…とも思ってます。ビン・ラディン氏狙いと見せかけて置いて、実は米国内・欧州の拠点潰しが目的じゃないか…と。例のエシュロン、フル回転でしょうね。。。 / TAKE ( 2001-09-16 18:39 ) コソボには現在、米軍基地が建設中なのではないでしょうか。烏丸さんの熱意には強く賛同します。しかし、今回のテロ事件以降、同盟国でありながら、日本だけが相も変わらず平和ボケの暮らしをしています。さらなる経済危機に加速に繋がることは疑いないのに。僕もとりあえず、*2が精一杯かな。 / ガス欠コイン ( 2001-09-16 02:05 ) 出水彩霞さま,今日あたりまではかなりアメリカ寄りだったように思います。ただ,無差別テロを容認することをマスコミに求めるのも無理というものでしょう。今朝の朝日新聞あたりは,かなりフェアな記事もフォローされている印象があります。 / 烏丸 ( 2001-09-15 21:47 ) ただ,第三次世界大戦,という様相になるかどうかはまだわかりません。世界中が戦場になる,ということはないだろうとは思いますが,まんべんなく緊張に包まれる,という可能性はあるかもしれません。 / 烏丸 ( 2001-09-15 21:47 ) Hirokoさま,テロというのは,本質的には,(1)戦争をしかけられた側が相手の最初の戦闘行為,(2)大国が小国と戦闘する場合の相手のゲリラ戦術,のいずれかを指して言うことが多いようです。要するにアメリカは,自国ないし自分の同盟国ないし自分が面倒をみている(みたい)国に対する戦闘を全部テロと呼びます。全部「悪」扱いされるのは,当たり前ですね。 / 烏丸 ( 2001-09-15 21:46 ) TAKEさま,ベトナム戦争のときにもアメリカは混乱していました。当時の映画は,キツいのが多いですね。超大国のエゴが何もかもまかり通って胸張りっぱなしのこの十数年のほうが異常だったのかもしれません。 / 烏丸 ( 2001-09-15 21:46 ) マスコミは中立でも公正でもないですね。 / 出水彩霞 ( 2001-09-15 20:55 ) 本当にアメリカが正義の国なのでしょうか。なんだか疑問なのです。いよいよ第三次(大惨事)世界大戦の始まりですか。 / Hiroko ( 2001-09-15 15:53 ) 私は「充分な証拠もみつけられないまま、この国へ報復行動に出るとしら、それこそテロ行為だ」といった言葉が脳裏から離れません。 / Hiroko ( 2001-09-15 15:51 ) 定住民が遊牧民を追っかけるのって、大昔から困難な戦いですものね。何を最終目標として報復するのか…というのも、もうひとつ不鮮明。いつになく余裕のない雰囲気のアメリカを見ていると不安です。 / TAKE ( 2001-09-15 02:35 ) その「貧民街の札付き不良」が山の中に隠れて,金持ちオヤジ,追いかけられるか。泥沼化しそうだし,ビン・ラディン1人を捕縛あるいは殺害したから片付く問題とも思われないし(このへん,すでに欧米風の意識でことにあたっているような気がしないでも)。 / 烏丸 ( 2001-09-15 01:43 ) いや、これもまたひとつの寄った見方に過ぎないかもしれません。(すみません) / TAKE ( 2001-09-15 01:00 ) …ということで、オイラも烏丸さま同様、今後の不安でいっぱいです。 / TAKE ( 2001-09-15 00:05 ) 今回のテロは許せませんが、「金持ちの剣道三段のオヤジ」が多数で集って、「貧民街の札付き不良」を制裁する…みたいな絵もあんまり気持ちのいいものには思えません。はたして。。。 / TAKE ( 2001-09-15 00:03 ) 「テロを見て喜ぶパレスチナ民衆」の絵をそのまま受け取る気もありませんが、「持てる者」「持たざる者」の間に深い溝ができているのも事実に思えてなりません。 / TAKE ( 2001-09-14 23:56 ) テロリズム・テロリストそのものは悪と呼んで構わないと思いますが、根底にある「南北問題」に関してなんらかの建設的救済がない限りテロの温床はなくならないのでは…と思います。 / TAKE ( 2001-09-14 23:36 ) akemiさま,毎度毎度エラそうなことばかり申しましてすみません。それにしても子供たちに戦争などについてどう説明するかというのは本当に難しい問題ですよね。いつかヒロシマ,ナガサキについて語ることになると思うのですが,そのときはちと重いぞ,こっちもしんどいがそっちも覚悟しておけよ,などと子供の顔見ては思ったり。 / 烏丸 ( 2001-09-14 21:57 ) 子どもたちに、きちんと説明できる大人でいるために(になるために)私も学ばねばなりません。以前、こちらにつっこみをさせていただいたとき「一方からだけ見ていては、本当の歴史はわからない」と教えていただいたことがありました。そのことを思い出しています。 / akemi ( 2001-09-14 21:01 ) |