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烏丸の「くるくる回転図書館 駅前店」

 
今後、新しい私評は、
  烏丸の「くるくる回転図書館 公園通り分館」
にてアップすることにしました。

ひまじんネットには大変お世話になりましたし、
楽しませていただきました。
その機能も昨今のブログに劣るとは思わないのですが、
残念なことに新しい書き込みがなされると、
古い書き込みのURLが少しずつずれていってしまいます。
最近も、せっかく見知らぬ方がコミック評にリンクを張っていただいたのに、
しばらくしてそれがずれてしまうということが起こってしまいました。

こちらはこのまま置いておきます。
よろしかったら新しいブログでまたお会いしましょう。
 

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2000-12-31 自己と非自己,寛容(トレランス)と非寛容(イントレランス) 『免疫学個人授業』 多田富雄,南伸坊 / 新潮文庫
2000-12-28 本の中の強い女,弱い女 その十四 『花図鑑』 清原なつの / 集英社
2000-12-26 『英米短編ミステリー名人選集5 革服の男』 エドワード・D・ホック / 光文社文庫
2000-12-25 [雑談] おもちゃのカンヅメ「未来缶」もゲット
2000-12-25 [雑談] おもちゃのカンヅメ「過去缶」ゲット
2000-12-24 [雑談] カラスマルのブルーな日曜日
2000-12-22 『サイエンス・サイトーク ウソの科学 騙しの技術』 日垣 隆・中谷 陽二・千石 正一・守 一雄 / 新潮OH!文庫
2000-12-22 本の中の強い女,弱い女 その十三 『はやぶさ新八御用帳(八) 春怨根津権現』 平岩弓枝 / 講談社文庫
2000-12-21 ガメラの炎が2本になったのは火薬をケチるため 『史上最強のオタク座談会2 回収』 岡田斗司夫・田中公平・山本 弘 / 音楽専科社
2000-12-19 [雑談] オススメの検索エンジンはどこ?


2000-12-31 自己と非自己,寛容(トレランス)と非寛容(イントレランス) 『免疫学個人授業』 多田富雄,南伸坊 / 新潮文庫


【免疫と免税は同じ語源から】

 『生物学個人授業』に続く個人授業シリーズ第2弾。
 個人授業と言ってもフィンガー5ではないし,もちろんルノー・ベルレーでもない。元「ガロ」の編集長で現イラストレーター,エッセイストの南伸坊が生徒役で生物学,医学などの先生に受講し,理解したことを自分なりにまとめるというものである(雑誌「SINRA」に掲載)。
 今回の講師は東大医学部名誉教授,東京理科大生命科学研究所所長で免疫学の権威,多田富雄先生である。

 「免疫」とは「疫を免れる」と書くことから,一般には「病気を免れる体の仕組み」とされることが多い。「はしかに一度かかると,一生はしかにはかからない」といった経験的な知識,それを応用したジェンナーの種痘(牛の天然痘にかかると天然痘にかからない。雄牛のことをラテン語でvaccaということからvaccine(ワクチン)という言葉ができた),さらには細菌の発見に伴なうパスツールの狂犬病ワクチンの開発……そういった医学の系譜である。
 文字数の都合で詳細は端折るが,次いで起こった歴史的発見の1つがほんの数十年前の
「蛋白質レベルでの免疫研究,最後の成果〈IgEの発見〉」
そしてもう1つが
「細胞レベルの免疫研究,最初の成果〈T細胞の発見〉」
なのだそうで,ここから免疫学は長足の進歩を遂げる(おぉ,IgEといえば『体にいい寄生虫 ダイエットから花粉症まで』に登場した抗体ではないか)。

 ところで人間の臓器の1つに「胸腺」というものがある。これは心臓の表面を覆うような黄色っぽい組織で,子供のころは大きいが(といっても30グラム程度)成長するとだんだん小さくなり,老化するとほとんどなくなってしまう。その存在は2000年前から知られていたが,40年ほど前,ようやくこれが免疫を司る非常に重要な臓器であることが判明する。ここで作られるTリンパ球という細胞の表面に,自分か自分でないかを区別するレセプターが作られ,この何千万種というレセプターが,あらゆる非自己(抗原)と反応する機能をもたらし,免疫という防御システムに参加するのである。
 つまり,免疫の本質は「自分と他者を区別する仕組み」であり,単に病気を治すだけでなく,アトピーやスギ花粉症の原因にもなる。輸血や臓器移植の障害でもあるし,やっかいな自己免疫病の数々の原因ともなっているわけだ。

 しかし,自分以外のものが入ってきても,免疫系が反応を起こさないこともある。この免疫系の「寛容」の,1つの条件は生まれた瞬間または生まれる前の経験。1つは異物が極端に微量か逆に大量である場合。そして1つが,異物が口から入った場合なのだという。
 この3つ目が不思議だ。たとえば牛乳を2リットル飲むと牛の蛋白質が血液中を流れるが,それでも抗体は作られず,ショックも起こらないのだという。なぜそうなるのか,理由は解明されていない。また,同じ口から入って,アレルギーを起こす食材とはどう違うのか?

 免疫系の巧緻かつ複雑なシステムは,実に不思議で魅力的だ。自己という生物としての「個」の概念そのものを再認識する契機とでもいおうか。そして,免疫系が解明され始めたこの時代に,エイズという免疫システムそのものを破壊する病気が他者との関係から伝播するのもなにかまた暗示的だ。

 本書は受講者・南伸坊のフィルタを通す分,わかりやすいが入門書としても重要な観点の抜けや誤解が皆無でない可能性がある。多田先生の『免疫の意味論』(青土社)はやはり必読だろうか。

先頭 表紙

TAKEさま,今年もよろしくお願いいたします。さて今年はどんな本を読むことになるのやら。楽しみなような,怖いような。 / 烏丸 ( 2001-01-06 01:00 )
烏丸さまも良いお年を! / TAKE ( 2000-12-31 19:49 )
この1年は烏丸にとっていろいろな意味で免疫系との闘いでした。はてさて来年はいかなる1年になりますやら。風邪をひいたら,直すのは薬ではなく免疫系。皆さまも風邪などひかず,よいお年を。そしてよい21世紀を! / 烏丸 ( 2000-12-31 03:17 )

2000-12-28 本の中の強い女,弱い女 その十四 『花図鑑』 清原なつの / 集英社


【ずっと前に キツリフネ その 花の名前 いっぱい咲いてた場所で 私は知らない人に】

 あらゆる少女マンガの中で,清原なつのを読むのは極めつけの贅沢のような,そんな気がする。
 もちろん,清原なつの的な時間をもたなくとも,人は生きてはいける。同じ時間旅行や美少年のおかまが描かれても,萩尾望都のように切り立った断崖の上から世界を見渡す気分になることもないし,大島弓子のようにこの世界のどこかにいるもう一人の自分と痛みを分かち合ったりもしない。
 ただ,その日いちにちを遠心分離機にかけてみると,その上澄みに,かすかな,しかしとても切ない香りが付加されているだけ。

 『花図鑑』全5巻は「ぶ〜け」に1990〜1994年にかけて掲載された短編をまとめたもので,とくに共通のテーマ,登場人物があるわけではない。しいていえば1巻のカバーに書かれた作者の「そういえば,花というのは,植物のアソコです。……いろんな季節に,世界中で花が,何も考えていないフリをして咲き続けています。はずかしい。」,このあたりがキーワードか。内省的な青い性,などと書いてしまうとかえって濁ってしまいそうだ。

 たとえば,こんなお話。
 春,大学のクラスの自己紹介の日,山科まりこは「入学記念に同棲を始めた」とクラスメイトをどよめかせ,志田栄治は「おかまです」とさらにどひゃめかせる。まりこの同棲相手は高校時代の教師佐久間。そこに栄治が「カレが乱暴でバイト料も全部奪われてしまう,ここにおいてほしい」と現れる。奇妙な三角生活が始まり,やがて現れた栄治のカレは「栄治の言うことはウソ,彼はノーマル。それでもよいから栄治に戻ってほしい」と訴える。それを知った栄治は無理やりおかまになり(ロストヴァージン),翌日,美しく女装して大学に現れる。栄治の真意は……。

 それとも,こんなお話。
 いばらの迷路,数々の罠をくぐり抜けた先に王子が見るのは,眠り続ける美しい2人の姫。口づけしても目覚めない2人の姫に,王子は朝まで……。次の王子も。次の王子も。次の王子も。目覚めて,3D映像で魔女ののろいの本当の意味を知った2人は,自分たちをもてあそんだ百人の王子を殺しに出かける。そして後1人というところで……。

 あるいは,こんなお話。
 仲のよい3人,かれんが選ぶつもりだったのは馨か,それとも高志か。しかし見晴らしのよい高い場所で答えを出すはずのかれんは崖から落ち,脳挫傷で,寝たきり,言葉も戻らないだろうと診断される。作家志望の高志はかれんと結婚の約束をしていたと言い出し,周囲の反対を押しきって結婚する。「まるでゆっくりと心中するみたいじゃないか こんなのはやり切れない」と心を乱したままその家を訪ねる馨。まぶたでイエス,ノーの意思表示はできても,かれんの真意はわからない。そして,冬のはじめにかれんが「高志」と言葉を発したという葉書に涙する馨。

 ……露骨な性描写があるわけではない。添付画像の表紙は清原なつのとは思えない描き込みで,実際は白っぽい乾いた絵柄。桔梗の花のように,とてもきれいで明晰な乙女たち。

 清原なつのは,単行本が発売されるたび,必ず手に入れる。自画像を美人に描いて違和感のない数少ない作家の一人。穏やかな家できれいに育った女性が良い家族に恵まれてマンガ家になった,自分をよく知っているから決して背伸びはしない,そんな手応え。当たりかはずれかはわからない。
 もっと高く評価されても,と思う時期はとうに過ぎ,ときどきでよいから本を出してくれれば,もう,それで十分。

先頭 表紙

ケロロ軍曹の「第666野戦重砲マンガ小隊」作戦終了を偲んで。 / カララ少佐 ( 2000-12-28 15:39 )

2000-12-26 『英米短編ミステリー名人選集5 革服の男』 エドワード・D・ホック / 光文社文庫


【いいえ,何も思いつかないわ】

 昨今の欧米では珍しい本格ミステリ短編集『サム・ホーソーンの事件簿I』がなかなか面白かったので,ホックをもう少し読んでみることにした。本棚を調べると実は以前にも1,2冊読んでいるようなのだが,記憶は見事山のあなたの空遠くに霧散している。
 というわけで,光文社文庫『革服の男』を注文して読んでみた。ホックは先にも書いた通り短編プロパーで,しかもシリーズキャラクターものが多いようなのだが,本書はその引き出しの多さをまざまざと感じさせる作品集になっている。

 たとえば2000歳に近いコプト教徒のオカルト探偵サイモン・アーク,価値のないものしか盗まない怪盗ニック・ヴェルヴェット,田舎医者サム・ホーソーン,100編を越える作品で活躍のジュールズ・レオポルド警部,イギリス諜報部暗号解読専門家ジェフリー・ランド,西部探偵ベン・スノウ,ジプシー探偵ミハイ・ヴラド,長編『大鴉殺人事件』で登場したミステリ作家バーニイ・ハメット,「おしゃれ探偵」をモデルにしたインターポールのセバスチャン・ブルーとローラ・シャルム,古今の探偵をパクったパロディ探偵サー・ギデオン・パロ,百貨店バイヤーのスーザン・ホルト,といった具合。
 実は,今紹介したのは『革服の男』に登場する者たちだけであって,木村仁良の解説で紹介されるホックのシリーズキャラクターは優にこの倍はある。

 するとどういうことが起こるかというと,本書収録作だけ見ても,たとえば熱気球から搭乗者が墜落する謎を追う「熱気球殺人事件」,旅客船での宝石盗難と殺人を描く「五つの棺事件」,州知事選の立候補者が人狼を射殺したという「人狼を撃った男」,フリーマントルふうエスピオナージ「七人の露帝」,ミステリー作家とファンの集いを舞台にした「バウチャーコン殺人事件」,ルーマニアに定住するジプシーがモスクワの競馬に参加して事件に巻き込まれる「ジプシーの勝ち目」,スー族の呪われたテント小屋を扱う「呪われたティピー」,これらにもちろん金や愛憎のからんだオーソドックスな事件を加えて,もうこの作家の頭の中はどうなっているのだろう,という全12編の活況である。

 思うに長編ミステリは,長いがゆえに人間性についての矛盾が露見することが少なくない。トリックを重ねる連続殺人事件など,頑張れば頑張るほどゆがんでくるのである。そんなに頭がよい犯人ならもっとほかの方法で目的が達成できるだろうし,いくら密室やアリバイを構築しても,容疑者への世間の目は冷たい。
 それに比べれば,短編は不自然に見えそうな点をはぶき,中心のアイデアに全力投球すればよい。また,ポー,ドイルなど,ミステリの始祖が短編だったことも忘れてはならない。

 もちろん短編のほうが楽などというつもりはない。
 アイデアは常に斬新で魅力的でなければならないし,長編のようにキャラクターの魅力やユーモア,おどろおどろしい雰囲気で引っ張るわけにもいかない。また,作品数を増やすには広範な発想と勉強も必要だろう。さらに,映画化などによる副収入も多くはないに違いない。
 だからこそ,短編プロパーたるホックの姿勢は高く評価したい。しかも,1つ1つの作品は重厚で,「刑事の妻」のように言葉少なだがトリックより人生の苦味を重視する作品もある。

 日本でも,佐野洋が数年前ミステリ短編1000作執筆という快挙を成し遂げたにもかかわらずあまり高い評価を得たように思えなかった。本格派の若手は,長編ばかりでなく,もっと磨き上げた短編にも挑戦してほしいと思うのだが……。

先頭 表紙

(6)ゲゾラはイカの怪獣で,イカは冷血動物だから……って,変温動物の血は冷たいわけじゃないぞ(この映画,怪獣のネーミングがゲゾラ・ガニメ・カメーバというくらい手抜きの山)。(7)「こんなものは叩けば直るんだ」。(8)荷物と一緒に積んだら,ロケット打ち上げ時のGでガチャピンの着ぐるみがぺちゃんこになって使えなかったから。 / 烏丸 ( 2000-12-28 13:05 )
それはともかく,特撮カルトクイズの回答を書いていませんでした。(1)ゴジラを絶賛したのは三島由紀夫。(2)食べちゃいけないのはキノコ。火を通してもダメだったんでしょうか。(3)「ドリンキン」。インファント島って英語圏? (4)左からイチロー,ジロー,サブロー。(5)黒柳徹子。 / 烏丸 ( 2000-12-28 13:05 )
あややさま,この『皮服の男』はホック傑作短編集のオモムキですから,やたら登場人物がいっぱいです。ですので,毎晩1作ずつ,寝る前に読むのがおすすめ。 / 烏丸 ( 2000-12-28 12:52 )
登場人物が多いと、もうそれだけでアタマが混乱してしまう私です。くっぅぅ。ツインピークスでもつらかった。 / あやや ( 2000-12-27 23:48 )

2000-12-25 [雑談] おもちゃのカンヅメ「未来缶」もゲット


【最高で金,最低でも銀】

 続いては,「未来缶(正式名称:未来から落ちてきたカンヅメ)」。

 とある小さな農場で,一人の農民が未確認飛行物体と遭遇した。3か月後,記憶を失った彼が再び姿を現したとき,その手には1つの光るカンヅメがあった。それこそ,彼が2099年を訪れたときのカンヅメだったのだ!

 ……というわけで,缶のデザインは,過去缶よりこちらのほうがcool。なにしろ銀色の左右のフタはどちらも開けることが可能なのである。

 缶のすぐ左は,「キョロちゃん宇宙へ行く」,プラスチックのチューブの中で,なんとキョロちゃんが浮いている! スーパージェッターでもおなじみの反重力装置だ。
 その下,「メタリックカードケース」,あなただけのナンバー入り。未来人はこの銀色のケースで名刺のやり取りをしている。もちろん,タコ足火星人だって,名刺を差し出すときは右手,受け取るときは両手だ。
 その手前,銀のボールに肌色の足が生えているのが「物体X」。左右に10回くらいねじって平らなところに置くと,うねうねと動き出す。未来人はついに永久運動機関を実現したのか!
 カードケースの右,青いのが「不思議な球体」。ボールを滑らせても,転がしても,中の青い模様はそのままだ! しかも渦巻き模様は常に北の方向を指しているぞ。ということはその反対は南ということか。さすがは未来科学!
 その右が「宇宙の積み木」。添付画像ではわかりにくいが,黒い台の上で,星型,月型の薄い金属片でいろいろな形が作れる。未来の幼年教育の教材なのだろう。独創的な空間感覚で21世紀のアートは君のものだ。
 最後,右手前は「ミラクルシート」。宇宙生物を描いたシートを手のひらに乗せてしばらくすると,わにゃわにゃと動き出す。おおっ,21世紀のバイオテクノロジーは,お好み焼きの上のカツオぶしを無機物で再現することに成功したのかっ!

 しかし,皆さん,ここで見たことは決して外に漏らしてはならない。未来のグッズが公になってしまうと,歴史が狂ってしまうのである。

先頭 表紙

よちみさま,あややさま,笑っていただけて本望でございます。でも,目の調子がイマイチだと,なんだかぽけーっとした感じで,「過去缶」のほうなんかぜんぜんノリが悪い……。 / 烏丸 ( 2000-12-26 16:32 )
おもちゃそのものよりも烏丸さまのコメントのほうが面白い。 / あやや ( 2000-12-25 23:52 )
おかし〜(涙) お好み焼きの上のかつおぶし無機物版見たい〜! / よちみ ( 2000-12-25 20:40 )

2000-12-25 [雑談] おもちゃのカンヅメ「過去缶」ゲット


【クエッ クエッ クエッ チョコボーオールー】

 「おもちゃのカンヅメ」とは言うまでもなく森永製菓の「チョコボール」の景品で,長寿プレゼントの1つとして有名である(もう一方の長寿プレゼント,ライオンのブルーダイヤ「金・銀・パールプレゼント」は1998年に復活したが,今も昔も当選した人の話を聞いたことがない……)。
 「チョコボール」の箱の取り出し口のところに,金のエンゼルがあれば1枚,銀のエンゼルなら5枚を送ればこの「おもちゃのカンズメ」がもらえるのだが,その内容は「男の子向け」と「女の子向け」,「中高生向け」と「小学生向け」と,缶のデザイン,内容ともに,あれこれ変遷してきた。
 今回,最新の「未来缶」と「過去缶」をそれぞれ手に入れたので,内容を簡単にご紹介しよう。
 まず,「過去缶(正式名称:過去から発掘されたカンヅメ)」から。

 缶のデザインは四角缶タイプで,マヤ文明ふうのキョロちゃんが描かれている。
 添付画像,缶の左下は「革風巾着袋」,ナンバー入り。旧石器時代には貴重な石器をこれに入れて持ち歩いた。早朝には袋から出して発掘現場に埋めたりもしたらしい。
 その右は「動く恐竜」,動かすと恐竜の首が上下する。見事な人形ストップモーション! ただし,ラクウェル・ウェルチは付いていない。
 手前左は「万華鏡」。レンズを覗くとプリズムの働きで風景がきれいに分割されて見える。トルテカの王ケツァルコアトルが呪術に用いたと言われている。
 その右が「砂時計」,こちら側だとキョロちゃんの足跡,反対側だとキョロちゃんの目の形に砂が落ちる。ちょっと不思議な感じ。ただし,砂が全部落ちないので,時計としては使えない。トルテカの王ケツァルコアトルが目覚ましに用いたと言われている。
 その右,「勾玉」。のぞき窓から中をのぞくときれいな絵が見える。トルテカの王……くどい。
 その右,「ステープラー(台座付)」,普通のホッチキスの針(No.10)が使える。ところで,あなたはホッチキスの針は,針? 芯? タマ?

 というわけで,「未来缶」に続く。

先頭 表紙

烏丸は「MAXの製品に『針』と書いてあるから『針』だわな」と思っていたら,『タマ』派の人に「おばか,それは『針』と書いて『タマ』と読むンだよ」と言われて撃沈。うるうる。 / 烏丸 ( 2000-12-26 16:34 )
僕は当初は「針」派、しかし最初に入ったデザイン会社で「タマ」派に改宗させられちゃいました。 / TAKE ( 2000-12-26 12:55 )
私も「針」です。おもちゃの缶詰というえば田中星児。「いいもの入ってるオモチャの缶詰オモチャの缶詰があったるぅ〜♪(セリフ)なーにーがー入ってるっかな?「いいもの!」「おもちゃ!」「おっしえなぁ〜い」←この「おっしえなぁ〜い」が、子供心に意地の悪いヤツだなぁと思いました。 / あやや ( 2000-12-25 23:50 )
え! 針だと思ってたよ。それにしても、これがウワサのオモチャの缶詰! カンド〜。 / よちみ ( 2000-12-25 20:39 )
私は「タマ」です・・・ホッチキスってマシンガンと関連があるらしいので。 / 2ダブ ( 2000-12-25 19:04 )

2000-12-24 [雑談] カラスマルのブルーな日曜日

 
 本が読めない。目の調子が悪いのだ。いや,目の調子そのものはそんなに悪いわけではないのだが,目薬が瞳孔を開くタイプのもので,それをさすとピントが合わず,文字も絵もちゃんと見えなくなってしまうのだ。眼帯でもして,無事なほうの目だけで読む手もあるが,そちらまで悪くなったらやっかいなのでそういうわけにもいかないのだ。
 さりとて外に出かけるには,この快晴,陽光がまぶしくてたまらない。目医者の行き帰り用にサングラスは持っているのだが,サングラスかけてママチャリで闊歩するのはご近所さまの視線が痛いのである。思えば○年前,この地に引っ越してきたときは烏丸もまったく無名の匿名A氏に過ぎなかったのだが,月日というものは残酷なもので,幼稚園の母親たちの間にも烏丸の顔は知れ渡り,いまや本屋でいかがわしい本の前に立っているだけで「○○くんのパパがアレを見ていた」とご近所に知れてしまうのである。K市とその周辺では,フランス書院文庫などもちろんのこと,朝日ソノラマのネムキ本すら買えない私であった。
 それなら年の瀬の大掃除なり,年賀状書きなりすればよいではないか,と頭では理解しているのだが,あいにく20世紀はまだ一週間はある。締め切りの前に仕事を片付ける生き物が烏丸の辞書に載っていたことがかつてあっただろうか,いや,ない。というわけで,片付けや年賀状など21世紀になって生まれ変わった烏丸に任せればよいのである。
 と,ぶつぶつ言いながらカレンダーを見れば,そうか,今日はクリスマスイヴか。

 しかし,振り向いても家人の姿はない。そうか,昨日,実家に帰ってしまったのだった。
 ブルー。

先頭 表紙

皆様,ご心配おかけしてもうしわけありません。目はそれほどひどい状態ではありませんのでどうぞご心配なく。どっちかというと,家人がいなくて,「ジャムが……どこだ?」「紅茶は……これはアメリカひじき」(←作るんじゃない)と,生活のほうの手間がかかってわたわたしております。 / 烏丸 ( 2000-12-25 18:44 )
↓代返?? / こすもぽたりん ( 2000-12-25 16:28 )
それはだいへん。お大事に! / あやや ( 2000-12-25 08:04 )
烏丸様、お目の具合、いかがですか?液晶display なら割と楽です・・・ご近所の目というのは本当、厳しいですね。こちらが気付かなくてもあっちはしっかり見てて・・・みたいな事。私も近所の大手スーパーマーケットに入っている書店ではなるべく怪しい本は見ない・買わないように、と心がけてはいるのですがどうしても長居してしまって・・・ / 結局買った本数知れず。 ( 2000-12-25 01:13 )
自分の場合でもパソコンで仕事して、パソコンで息抜きして…と目の休まる時が少ない気がします。モニタ&ブラウン管禁止の日を作ろうと思うのですが、なかなか厳しいですよね。 / お大事に@TAKE ( 2000-12-24 23:59 )
烏丸さま、お大事に! / ロダン ( 2000-12-24 22:47 )
おや烏丸さま、麗しの奥様がご一緒じゃないなんて珍しい。目の悪い時にディスプレイを眺めていらっしゃるなんてもってのほか。今年のクリスマスは私も一人なんです。よろしかったらご一緒しませんか。一押しの作家の話などいたしましょうよ。……って、ひまじんでお誘いしてはやっぱり目に悪いですね(苦笑)。 / 失礼いたしました ( 2000-12-24 20:26 )
我が家は大掃除でございました。8月の引越しから今まで片付けをさぼっていたので、仕方なく。いやまあ、買っただけで読んでない本が出てくるわ出てくるわ。昨晩は、『勇気凛々ルリの色』、『同 四十肩と恋愛』、『中国てなもんや商社』など、くるくる図書館シリーズを読んでおりました。 / こすもぽたりん ( 2000-12-24 17:12 )
家人が烏丸様を残して実家に帰られたとは、それはお寂しい。なおかつ、大好きなご本も目の調子が悪くては思うままに読むのも無理ですか。お大事に。やばい本の立ち読みはご近所でなく都心の改装ビルでどうぞ。 / たら子母 ( 2000-12-24 16:59 )
いあやぁ〜ん、目の調子が悪いなんてお気の毒です。。。イライラしちゃうし、神経が疲れますものね。。。おまけに一人ぼっちだなんて、寂しすぎる気もするのですが、烏丸様の事だから、ノンビリとお身体を休めていれば何方かからのお誘いが有るのでワ!?ご無理為さらないように、目を休めてあげて下さいね。。。 / 少々気弱@peach ( 2000-12-24 15:28 )

2000-12-22 『サイエンス・サイトーク ウソの科学 騙しの技術』 日垣 隆・中谷 陽二・千石 正一・守 一雄 / 新潮OH!文庫


【信じる者は騙される】

「ひまじんラジオがお届けする午後のくるくるカラスマルアワー,本日ご紹介する本はまたしても新潮OH!文庫」
「ことさら宣伝するつもりはないのですが,妙にウマが合うといいますか。また選んでしまいました」
「新潮社から上げ底の菓子折りが届く,ということはありませんか」
「山吹色のお菓子は無理でしょうが,もしお歳暮にミカンなりが届いたなら受け取るのはやぶさかではありません」
「新潮社の皆さま,ミカンの送り先は渋柿区銀杏,ひまじんラジオ,午後のくるくるカラスマルアワーまで」

「さて本日取り上げる『ウソの科学 騙しの技術』ですが,これは『愛は科学で解けるのか』に続くサイエンス・サイトークの2巻め。サイエンス・サイトークというのは作家・ジャーナリストの日垣隆さんが第一線の科学者の方々をお招きし,テーマを設定して学生の前でディスカッション,それをTBSラジオとインターネット上のサイトと文庫の3つの形でメディアミックスして発信するものです」
「文庫版ではラジオでは時間の制約で放送できなかった内容まで書き下ろしされるそうです」
「今回のゲストは,構造主義生物学者・池田清彦先生,精神病理学者・中谷陽二先生,動物学者・千石正一先生,教育学者・守一雄先生の4方。それぞれ常識の中のウソ,科学的なふりをした騙しについて語っておられます」

「最初の池田先生が仰ったのは,科学はただの仮説であり,科学の名の元に語られた事象でも検証,再考が大切,ということでよろしいのでしょうか」
「そうですね,ダーウィンの進化についての仮定が出てきて生物についての考え方がひっくり返り,メンデルの遺伝法則の研究でそれまでの進化論が否定される。次にはダーウィンとメンデルの両方をくっつけようという話になる。科学はいわば頭の中の約束事であって,仮説なのです。たとえば1つとして同じH2Oはないのに,水は全部同じだとして話を進める」
「『地球の温暖化は人為的な温室効果の結果』『カマキリのメスは交尾のあとオスを食う』などは一見科学的でも,実は証明されていない。後者は実際はほとんどないようですし,環境ホルモンや電磁波が人間に与える悪影響もそうですね」
「宗教と科学は『信じる』という点で似ているわけです」

「それと関連して守先生の『信じる者は足すくわれる?』という話が問題になってくるわけですが」
「そう,たとえば予言や占いを信じさせるテクニック,信じてしまうレトリックとでもいいますか」
「なぜ人は飛行機に乗るとき『落ちないように』と祈るのか」
「それは,たとえばサイコロで『5が出ますように』と祈る,よい結果が出るとそのことだけが強く印象に残る」
「『家を建てた途端に転勤』,よく聞く話ですが,そういう因果関係があるわけではなく,家を建てられる年齢だと転勤のショックが大きく,記憶に残りやすい。持ち家も家族もない若者の転勤は記憶に残らないわけですね」
「誰かが自分と同じ誕生日である確立は365分の1,という思い込みから,集団の中で『誕生日が同じ=運命の出逢い』と感じることがある。実は集団が23人を越すと,その中に同じ誕生日のペアが存在する確立は5割を越すのです」
「夢も希望もないような気がしますが」
「夢や希望を抱きすぎると詐欺,予言,占いにつけこまれる,ということです」
「占い程度ならまだしも,詐欺,入信となると問題ですね」
「その通りです」
「ここでいったんコマーシャル」

(音楽)Himajin all the people ...
(ナレーション)ログイン一発! ひまじんはネットのホームラン王です!

先頭 表紙

それでは,okkaさまの,リクエスト。ゴーゴーゴーエーンドゴーズオン! / 糸井烏丸 ( 2000-12-25 18:47 )
このノリ最高!シリーズ化希望。できれば往年の深夜放送の感じで・・・。 / okka ( 2000-12-24 15:02 )

2000-12-22 本の中の強い女,弱い女 その十三 『はやぶさ新八御用帳(八) 春怨根津権現』 平岩弓枝 / 講談社文庫


【右に聖天社,並んで弁天社】

 以前,マンガの最終回をいくつか話題にしたことがあるが,最後がわからないのはストレスがたまるものだ。『あしたのジョー』や『巨人の星』,『エースをねらえ!』のように最終回が明確で,しかも書店店頭で比較的簡単に手にできるものはよいが,どう終わったのか思い出せないマイナー作品はやっかいだし,『サイボーグ009』のように作者が亡くなってしまったもの,『ゴルゴ13』のように最後が予測できないもの,『ガラスの仮面』のように中断したままのものなどはどうすればよいのか。

 小説でも同様なことはいえる。
 池波正太郎の『鬼平犯科帳』や『剣客商売』は,作者の死によって永遠に未完となった。作中にときどき主人公の老いや死についてふっと触れられているだけに,はたしてどのような終幕が用意されていたのか,それともとくに用意されていなかったのか,そのあたりはわからない。

 時代小説といえば,現在も継続されている作品の1つに,平岩弓枝『御宿かわせみ』(現在24巻まで)がある。江戸後期,大川端の旅篭「かわせみ」を舞台に,武家の次男坊・神林東吾とかわせみの女主人・るいの恋を中心に展開する物語。作品はすべて短編で(総数200編以上!),江戸の町に起こるさまざまな事件を扱かった一種の捕物帳でもある。
 同心の娘だったるいが武家を捨てたこと,東吾の兄・通之進に子供がなく東吾が神林家の与力職を継ぐ可能性があったことなどから2人の行く末に読者ははらはらしたものだが,27年にもわたる連載の間に東吾とるいは夫婦となり,最近は待望の子供(千春)も生まれた。通之進夫婦も(少々わけありだが)麻太郎という養子を得た。しかし,黒船来航など時代背景は切迫しており,展開は予断を許さない。

 とまあ,『鬼平犯科帳』や『御宿かわせみ』は手放しでお奨めできるのだが,同じ平岩弓枝が書き続ける『はやぶさ新八御用帳』はさてどうか。
 こちらの主人公・隼新八郎は,南町奉行根岸肥前守の内与力。本来与力は町奉行所という機関に所属する役職(世襲)で奉行個人の家来ではないが,内与力は奉行が自分の家臣を奉行所勤務とさせたもの。いわば奉行の直属の部下であり,腹心中の腹心といえる。

 『はやぶさ新八御用帳』の第1作「大奥の恋人」は長編で,かなりシリアスな印象だった。切なくもにぎやかな市井を描く『御宿かわせみ』に対し,こちらは武家の禁忌や傲慢,男女の愛憎など救いのないテーマが少なくない。しかし,第3作以降の短編集では「今日もお江戸は日本晴れ」な能天気度が増し,どうも鬼平の権力とかわせみのアットホームさのよいとこどり,そんな感じになってしまった。
 そうなると主人公の調子のよさが鼻につくのは烏丸だけだろうか。奉行の権力をかさに行く先々で「殿様」と持ち上げられ,妻を娶った後でかつて屋敷に奉公していたお鯉を愛していることに気がつく。相思相愛をよいことにお鯉を危険な任務に送り込み,なさぬ仲になり,あげく上司たる南町奉行の身の回りの世話をさせて事件解決のアイデアを借りる。つまり家に帰れば正妻,勤め先には聡明でおきゃんな愛人が待つわけだ。

 文庫の新刊が発売されるたびつい手にしてしまう本シリーズではあるが,その最終回が読めなくともさほど惜しいとは思えない。奉行が失職,新八郎とお鯉が引き裂かれる,妻・郁江が自害,そんな展開ならともかく,一見ほのぼのに見えて内にいろいろ抱えるかわせみに比べ,まるでお気楽極楽なはやぶさ新八。お上にかわっておしおきよ。

先頭 表紙

根津権現の地域一帯については,ぽたりんさまご紹介の『不思議の町 根津』をご参照のこと。『はやぶさ新八』によると根津権現は日本武尊(やまとたけるのみこと)の東征の際に勝利を祈願して千駄木に創建されたとありますが,本当なんですかね。 / 烏丸 ( 2000-12-22 02:19 )

2000-12-21 ガメラの炎が2本になったのは火薬をケチるため 『史上最強のオタク座談会2 回収』 岡田斗司夫・田中公平・山本 弘 / 音楽専科社


【脳みそを薄目開けたような感じにして見る】

 少し前にご紹介した,『史上最強のオタク座談会 封印』に続く極悪鼎談。
 オタキング・岡田斗司夫,アニメ音楽家・田中公平,と学会会長・山本弘の今回の標的は「特撮モノ」。現役のアニメスタッフ,声優をぼこぼこにした前回に比べると,古い特撮映画,番組が対象で,アングラな色合いは薄れ,特撮文化全般についてのフランクな批評がベースとなっている(そうか?)。

 ところで,アニメオタク,マンガオタクも切ないものがあるが,それ以上に特撮オタクは業が深い。
 なぜなら,特撮オタクが蓄積し,咀嚼するのは戦後という時の蔭であり,時代の背景にへばりついた濁りなのだ。そうでなくて,いかに『ゴジラ対ヘドラ』の「100万人ゴーゴー大会! イカす,イカすぅ!!」なんてのを愛せるだろう。
 とにもかくにも特撮モノを楽しむためには

岡田 中学生ぐらいの時にね,心の中のシフト・チェンジがあって,「酔狂」というギアがガチャッと入るじゃないですか。

この「酔狂」が必須。幼稚園児がタイムレンジャー見るならともかく,大人が特撮モノに走ると

岡田 前頭葉あんまり使わんようにして見へんかったら,つらいやないですか。

だから,シッポ丸めて空を飛ぶゴジラ(本当)に「まさか」「あほな」と常識フィルターが入る直前,「酔狂」方面に意識を流し,その上で「ほぉ,よーできとるやないか」とラスクくわえて楽しむのである。

 烏丸は十数年前の平成ゴジラブームの折り,毎週都内のオールナイト,二番館をはしごした。浅草で『フランケンシュタイン対バラゴン』を見た夜は,その頃亡くなったゴジラ博士(オキシジェンデストロイヤーで唯一ゴジラに勝った男)平田昭彦の名がスタッフロールに表示された際,場内に沸き起こった拍手に参加。その翌週,池袋で『獣人雪男』を見た折りには幕間の通路で同世代の青年に目で「ライター貸してもらえますか」と訴えられ,「あなたは先週も浅草に」と目で語れば,向こうも「お互いに……」と煙草のけむりをくゆらせるのであった。

「ここは危険です。オタクが,出るのです」目のすわった若林映子
「オウ,あなたここで待っていてくだサイ」ラス・タンブリン
「これをオタク電撃作戦と命名する」田崎潤
「この先は進入禁止であります」轟天号無名兵士
「いいんだ」後部座席の平田昭彦
「あ,あ〜,こりゃ大変だ」ゆで玉子こぼしながら藤木悠
「おくらせるわけにはいかないだろう。1日いくらかかると思ってるんだ」苦りきった佐原健二
「青春を返してください」どこからともなくザ・ピーナッツ
「惜しい。実に惜しい」沈鬱,志村喬

 まぁ,とりあえず,ここは特撮カルトクイズをいくつか。

(1) 初代『ゴジラ』を「素晴しい着想で面白い」と絶賛した著名作家は?
(2) ホラー映画『マタンゴ』,食べちゃいけないのは?
(3) 『モスラ対ゴジラ』,インファント島民が宝田明,小泉博たちに赤い液体を飲ませた際,何と言って飲ませた?
(4) キングギドラの3つの首には,実は名前がある。左から順に答えよ。
(5) 『サンダーバード』のロンドン支部,ペネロープの声を担当したのは?
(6) 『決戦!南海の大怪獣』,ある怪獣が現れる時は海の水が凍りついた。なぜ?
(7) 『アルマゲドン』,彗星に核爆弾を仕掛けた後,脱出しようとしたらスペース・シャトルのエンジンが掛からない。どうやって直した?
(8) ロシアからポンキッキーズの「ガチャピン宇宙へ行く」企画,その後音沙汰ないのは?

先頭 表紙

このほか,『大怪獣バラン』で「日本のチベット」と呼ばれたのはどこ? という問題を考えたんですが,昨夜,最初の十数分だけ見直してみたところ,「秘境です」としか言われてない。おっかしーなー,記憶間違いかしらん。それとも「日本のチベット」というセリフはほかの映画だったか……。(ちなみに『バラン』で「秘境」扱いされるのは東北地方の北上川上流) / 烏丸 ( 2000-12-21 18:20 )
ちょっと問題のランクがバラバラすぎましたね。マタンゴはそれで正解なんですが,そのマタンゴって何の名前,という初級問題。ほかにいくらでも問題作れるのに,ちょっと悪問でした……。(4)はスタッフ間の名称なんでしょう,映画の中で発音されたとは思えません。だから,その「日本的な」で多分正解。 / 烏丸 ( 2000-12-21 18:16 )
う〜む、(5)しかわからん…。(4)は、絵コンテ上の話なんですかね、本当に名前がついていたんですかね? あの極めて日本的な三兄弟の名前だろうか…。(2)もわからんよなあ。『マタンゴ』で食べちゃいけないのは、「マタンゴ」だし…。しかし、それでは問題にならんし…。うむむ。 / こすもぽたりん ( 2000-12-21 16:44 )

2000-12-19 [雑談] オススメの検索エンジンはどこ?


 
 インターネット上で,キーワードを入力するとその言葉の書かれたページをかたっぱしから探し出してくれるサービスのことを「検索エンジン」と言います。ここでは烏丸が本やマンガについての情報を探すときによく利用する検索エンジンについて,簡単に紹介しましょう。

 日本で検索エンジンという言葉をメジャーにしたのは,「Yahoo!JAPAN」(ヤフージャパンと読む)でした。しかし,Yahoo!のデータは審査・登録制かつカテゴリ分類式で,ロボットと呼ばれるプログラムがインターネット上をかけめぐり,自動的にデータを集めてくる他の検索エンジンに比べると見つけられるサイトの数は非常に貧弱です。その分,大手企業のトップページなどを探すのは簡単です。
 Yahoo!JAPANはいまやニュースや株価,テレビ番組表,掲示板など,総合情報サービスとみなしたほうがよいでしょう。
※「ひまじんネット」で検索するとヒット10件。これは,Yahoo!JAPANの場合,自前の検索候補がない場合は次に紹介する「goo」の助けを借りてページを検索するため。

 ロボット型の代表的な検索エンジンといえば「goo」(グーと読む)でしたが,ここはページ表示や検索が重く,最近は今一つです。ただ「■最新の結果(**件)」は最近書かれたページ,存在が確認されたページを教えてくれて便利です。
※「ひまじんネット」で最新の結果ヒット1件,一般の結果ヒット10件。

 「インフォシーク」はgooに比べるとずっと軽いのが魅力で,データもなかなか充実しています。ただ,たとえばキーワードに「SFの衰退」と入れた場合,勝手に構文解釈して「SF」と「衰退」に分け,両方あるページを探し出してしまいます。そんなときは半角ダブルクォーテーションで囲って「"SFの衰退"」で探せばよいのですが,そもそもそういう複合語検索向きでないようで,あまりたくさんは得られません。
※「ひまじんネット」でヒット7件。

 「先週のニュースにあったはずなんだけど……」というような新しいデータを探すなら「フレッシュアイ」がオススメ。ともかくここのロボットは活きがよく,ほんの数日前の出来事でもきっちり見つけられます。その分,有名サイトなど,ある程度データがかっちり構築され,手が加えられてない場合はあまりヒットしないので,ほかの検索エンジンと組み合わせる必要があります。
※「ひまじんネット」でヒット2件。

 さて,最後に,烏丸が最近一番頼りにしている検索エンジン,それは「Google」(グーグルと読むという説が優勢)です。ここは添付画像のようにシンプルで,ともかく軽い,データをよく見つける,新しいデータにも比較的強い,などいろいろ利点があり,さらに見つけ出したページについて,もしそのページの内容がすでに書き換えられていたり消されていたりしていても「キャッシュ」ボタンでテキストだけ表示させることができるのです。この「キャッシュ」機能,いずれは著作権の問題が派生するのではないかと思われますが,なかなか便利に使えています。
※「ひまじんネット」でヒット23件。

 その他の検索エンジンについては,「検索エンジンの山」をご参照ください。

先頭 表紙

okkaさま,GS独特の擬似欧風ロマンティシズム,大好きです。とくにタイガース。「落葉の物語」なんて「愛のショコラーテ」ですもんね,「ショコラーテ」。明治ミルクチョコレート。はーい。ああ「銀河のロマンス」!おお「花の首飾り」! / 烏丸 ( 2000-12-21 19:03 )
絵子縁さま,".sh"とか".to"に弱いというのは存じませんでした。なるほど〜。 / 烏丸 ( 2000-12-21 18:52 )
撫子さま,My Yahoo!は登録しておられますか。いろいろ設定できて便利です。 / 烏丸 ( 2000-12-21 18:51 )
Googleたしかに重宝します。いいですね。早速GS関係いろいろ調べました。ありがとうございます。 / okka ( 2000-12-21 17:41 )
大抵InfoseekかGoogleですね。ただ、Googleは".sh"とか".to"系の検索に弱いように感じます。でも、それ以外であればかなり重宝します。 / 絵子縁 ( 2000-12-21 10:22 )
検索エンジンかぁ。もっぱらyahoo!です。なぜならパソコンを始めたときにここが主流だったから・・・。 / 撫子 ( 2000-12-20 23:46 )
早速お答えいただきありがとうございます。Yahoo!やInfoseekの使い勝手、まったく同感です。ところで…ヤバイですかねぇ、あのキャッシュは私も重宝してますが。あれだけのデータをとっといてくれるのはユーザーとしては助かるなぁと単純に喜んでおりました。あとグーグルは結果の表示順もいいですよね。プライオリティ高いサイトがちゃんと最初の方に表示されてくる気がします。どういう仕組みなんでしょう。リンク張られている数とかでサイトの質を判断しているのかな。 / 美奈子 ( 2000-12-19 22:12 )
2ダブさま,しかしこのキャッシュ,サイトやプロバイダ側がデータを消した後にも残るというのは,ヤバい橋のような気もします。個人情報とか漏洩したときはやっかいかも。(画像はキャッシュされないようなので(容量考えれば当たり前!),エログロ,少年東クンまわりなどはかなり回避できるとしても。 / 烏丸 ( 2000-12-19 14:51 )
えむさま,最近は,企業の公式カタログや商品ラインナップは「Yahoo!」で,それ以外,まずは「Google」,最新ニュースは「フレッシュアイ」,それでも情報が足りないときはほかを順繰りに……といった感じです。たいてい「Google」でこと足りるんですけどね。 / 烏丸 ( 2000-12-19 14:48 )
googleはホント便利だと思います。削除されたヤツまでキャッシュしてるのはスゴイ。妖しいけど。調べものがあるときの、強い味方です。 / 2ダブ ( 2000-12-19 14:46 )
なるほどー。用途にあわせて色々な検索エンジンを使い分けるといいんですね。いつもだいたいYahooかGooかInfoseekかLycosしか使ってませんでした・・。余談ですが、前勤めてた会社の課長が自慢気に「ヤホーがね・・」と話しててずっこけ(死語)ました。本人曰く「ネットには詳しいんだよね」とのことです。・・うーむ。 / えむ ( 2000-12-19 14:41 )
基本的なお作法として,通常,複数のキーワードをスペースで区切って入力すれば,両方書かれたページを検索してくれます。 / 烏丸 ( 2000-12-19 14:33 )

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