今後、新しい私評は、 烏丸の「くるくる回転図書館 公園通り分館」 にてアップすることにしました。 ひまじんネットには大変お世話になりましたし、 楽しませていただきました。 その機能も昨今のブログに劣るとは思わないのですが、 残念なことに新しい書き込みがなされると、 古い書き込みのURLが少しずつずれていってしまいます。 最近も、せっかく見知らぬ方がコミック評にリンクを張っていただいたのに、 しばらくしてそれがずれてしまうということが起こってしまいました。 こちらはこのまま置いておきます。 よろしかったら新しいブログでまたお会いしましょう。 |
目次 | (総目次) [次の10件を表示] 表紙 |
2000-12-25 [雑談] おもちゃのカンヅメ「未来缶」もゲット |
2000-12-25 [雑談] おもちゃのカンヅメ「未来缶」もゲット | |
【最高で金,最低でも銀】 |
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よちみさま,あややさま,笑っていただけて本望でございます。でも,目の調子がイマイチだと,なんだかぽけーっとした感じで,「過去缶」のほうなんかぜんぜんノリが悪い……。 / 烏丸 ( 2000-12-26 16:32 ) おもちゃそのものよりも烏丸さまのコメントのほうが面白い。 / あやや ( 2000-12-25 23:52 ) おかし〜(涙) お好み焼きの上のかつおぶし無機物版見たい〜! / よちみ ( 2000-12-25 20:40 ) |
2000-12-25 [雑談] おもちゃのカンヅメ「過去缶」ゲット | |
【クエッ クエッ クエッ チョコボーオールー】 |
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烏丸は「MAXの製品に『針』と書いてあるから『針』だわな」と思っていたら,『タマ』派の人に「おばか,それは『針』と書いて『タマ』と読むンだよ」と言われて撃沈。うるうる。 / 烏丸 ( 2000-12-26 16:34 ) 僕は当初は「針」派、しかし最初に入ったデザイン会社で「タマ」派に改宗させられちゃいました。 / TAKE ( 2000-12-26 12:55 ) 私も「針」です。おもちゃの缶詰というえば田中星児。「いいもの入ってるオモチャの缶詰オモチャの缶詰があったるぅ〜♪(セリフ)なーにーがー入ってるっかな?「いいもの!」「おもちゃ!」「おっしえなぁ〜い」←この「おっしえなぁ〜い」が、子供心に意地の悪いヤツだなぁと思いました。 / あやや ( 2000-12-25 23:50 ) え! 針だと思ってたよ。それにしても、これがウワサのオモチャの缶詰! カンド〜。 / よちみ ( 2000-12-25 20:39 ) 私は「タマ」です・・・ホッチキスってマシンガンと関連があるらしいので。 / 2ダブ ( 2000-12-25 19:04 ) |
2000-12-24 [雑談] カラスマルのブルーな日曜日 | |
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皆様,ご心配おかけしてもうしわけありません。目はそれほどひどい状態ではありませんのでどうぞご心配なく。どっちかというと,家人がいなくて,「ジャムが……どこだ?」「紅茶は……これはアメリカひじき」(←作るんじゃない)と,生活のほうの手間がかかってわたわたしております。 / 烏丸 ( 2000-12-25 18:44 ) ↓代返?? / こすもぽたりん ( 2000-12-25 16:28 ) それはだいへん。お大事に! / あやや ( 2000-12-25 08:04 ) 烏丸様、お目の具合、いかがですか?液晶display なら割と楽です・・・ご近所の目というのは本当、厳しいですね。こちらが気付かなくてもあっちはしっかり見てて・・・みたいな事。私も近所の大手スーパーマーケットに入っている書店ではなるべく怪しい本は見ない・買わないように、と心がけてはいるのですがどうしても長居してしまって・・・ / 結局買った本数知れず。 ( 2000-12-25 01:13 ) 自分の場合でもパソコンで仕事して、パソコンで息抜きして…と目の休まる時が少ない気がします。モニタ&ブラウン管禁止の日を作ろうと思うのですが、なかなか厳しいですよね。 / お大事に@TAKE ( 2000-12-24 23:59 ) 烏丸さま、お大事に! / ロダン ( 2000-12-24 22:47 ) おや烏丸さま、麗しの奥様がご一緒じゃないなんて珍しい。目の悪い時にディスプレイを眺めていらっしゃるなんてもってのほか。今年のクリスマスは私も一人なんです。よろしかったらご一緒しませんか。一押しの作家の話などいたしましょうよ。……って、ひまじんでお誘いしてはやっぱり目に悪いですね(苦笑)。 / 失礼いたしました ( 2000-12-24 20:26 ) 我が家は大掃除でございました。8月の引越しから今まで片付けをさぼっていたので、仕方なく。いやまあ、買っただけで読んでない本が出てくるわ出てくるわ。昨晩は、『勇気凛々ルリの色』、『同 四十肩と恋愛』、『中国てなもんや商社』など、くるくる図書館シリーズを読んでおりました。 / こすもぽたりん ( 2000-12-24 17:12 ) 家人が烏丸様を残して実家に帰られたとは、それはお寂しい。なおかつ、大好きなご本も目の調子が悪くては思うままに読むのも無理ですか。お大事に。やばい本の立ち読みはご近所でなく都心の改装ビルでどうぞ。 / たら子母 ( 2000-12-24 16:59 ) いあやぁ〜ん、目の調子が悪いなんてお気の毒です。。。イライラしちゃうし、神経が疲れますものね。。。おまけに一人ぼっちだなんて、寂しすぎる気もするのですが、烏丸様の事だから、ノンビリとお身体を休めていれば何方かからのお誘いが有るのでワ!?ご無理為さらないように、目を休めてあげて下さいね。。。 / 少々気弱@peach ( 2000-12-24 15:28 ) |
2000-12-22 『サイエンス・サイトーク ウソの科学 騙しの技術』 日垣 隆・中谷 陽二・千石 正一・守 一雄 / 新潮OH!文庫 | |
【信じる者は騙される】 |
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それでは,okkaさまの,リクエスト。ゴーゴーゴーエーンドゴーズオン! / 糸井烏丸 ( 2000-12-25 18:47 ) このノリ最高!シリーズ化希望。できれば往年の深夜放送の感じで・・・。 / okka ( 2000-12-24 15:02 ) |
2000-12-22 本の中の強い女,弱い女 その十三 『はやぶさ新八御用帳(八) 春怨根津権現』 平岩弓枝 / 講談社文庫 | |
【右に聖天社,並んで弁天社】
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根津権現の地域一帯については,ぽたりんさまご紹介の『不思議の町 根津』をご参照のこと。『はやぶさ新八』によると根津権現は日本武尊(やまとたけるのみこと)の東征の際に勝利を祈願して千駄木に創建されたとありますが,本当なんですかね。 / 烏丸 ( 2000-12-22 02:19 ) |
2000-12-21 ガメラの炎が2本になったのは火薬をケチるため 『史上最強のオタク座談会2 回収』 岡田斗司夫・田中公平・山本 弘 / 音楽専科社 | |
【脳みそを薄目開けたような感じにして見る】 |
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このほか,『大怪獣バラン』で「日本のチベット」と呼ばれたのはどこ? という問題を考えたんですが,昨夜,最初の十数分だけ見直してみたところ,「秘境です」としか言われてない。おっかしーなー,記憶間違いかしらん。それとも「日本のチベット」というセリフはほかの映画だったか……。(ちなみに『バラン』で「秘境」扱いされるのは東北地方の北上川上流) / 烏丸 ( 2000-12-21 18:20 ) ちょっと問題のランクがバラバラすぎましたね。マタンゴはそれで正解なんですが,そのマタンゴって何の名前,という初級問題。ほかにいくらでも問題作れるのに,ちょっと悪問でした……。(4)はスタッフ間の名称なんでしょう,映画の中で発音されたとは思えません。だから,その「日本的な」で多分正解。 / 烏丸 ( 2000-12-21 18:16 ) う〜む、(5)しかわからん…。(4)は、絵コンテ上の話なんですかね、本当に名前がついていたんですかね? あの極めて日本的な三兄弟の名前だろうか…。(2)もわからんよなあ。『マタンゴ』で食べちゃいけないのは、「マタンゴ」だし…。しかし、それでは問題にならんし…。うむむ。 / こすもぽたりん ( 2000-12-21 16:44 ) |
2000-12-19 [雑談] オススメの検索エンジンはどこ? | |
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okkaさま,GS独特の擬似欧風ロマンティシズム,大好きです。とくにタイガース。「落葉の物語」なんて「愛のショコラーテ」ですもんね,「ショコラーテ」。明治ミルクチョコレート。はーい。ああ「銀河のロマンス」!おお「花の首飾り」! / 烏丸 ( 2000-12-21 19:03 ) 絵子縁さま,".sh"とか".to"に弱いというのは存じませんでした。なるほど〜。 / 烏丸 ( 2000-12-21 18:52 ) 撫子さま,My Yahoo!は登録しておられますか。いろいろ設定できて便利です。 / 烏丸 ( 2000-12-21 18:51 ) Googleたしかに重宝します。いいですね。早速GS関係いろいろ調べました。ありがとうございます。 / okka ( 2000-12-21 17:41 ) 大抵InfoseekかGoogleですね。ただ、Googleは".sh"とか".to"系の検索に弱いように感じます。でも、それ以外であればかなり重宝します。 / 絵子縁 ( 2000-12-21 10:22 ) 検索エンジンかぁ。もっぱらyahoo!です。なぜならパソコンを始めたときにここが主流だったから・・・。 / 撫子 ( 2000-12-20 23:46 ) 早速お答えいただきありがとうございます。Yahoo!やInfoseekの使い勝手、まったく同感です。ところで…ヤバイですかねぇ、あのキャッシュは私も重宝してますが。あれだけのデータをとっといてくれるのはユーザーとしては助かるなぁと単純に喜んでおりました。あとグーグルは結果の表示順もいいですよね。プライオリティ高いサイトがちゃんと最初の方に表示されてくる気がします。どういう仕組みなんでしょう。リンク張られている数とかでサイトの質を判断しているのかな。 / 美奈子 ( 2000-12-19 22:12 ) 2ダブさま,しかしこのキャッシュ,サイトやプロバイダ側がデータを消した後にも残るというのは,ヤバい橋のような気もします。個人情報とか漏洩したときはやっかいかも。(画像はキャッシュされないようなので(容量考えれば当たり前!),エログロ,少年東クンまわりなどはかなり回避できるとしても。 / 烏丸 ( 2000-12-19 14:51 ) えむさま,最近は,企業の公式カタログや商品ラインナップは「Yahoo!」で,それ以外,まずは「Google」,最新ニュースは「フレッシュアイ」,それでも情報が足りないときはほかを順繰りに……といった感じです。たいてい「Google」でこと足りるんですけどね。 / 烏丸 ( 2000-12-19 14:48 ) googleはホント便利だと思います。削除されたヤツまでキャッシュしてるのはスゴイ。妖しいけど。調べものがあるときの、強い味方です。 / 2ダブ ( 2000-12-19 14:46 ) なるほどー。用途にあわせて色々な検索エンジンを使い分けるといいんですね。いつもだいたいYahooかGooかInfoseekかLycosしか使ってませんでした・・。余談ですが、前勤めてた会社の課長が自慢気に「ヤホーがね・・」と話しててずっこけ(死語)ました。本人曰く「ネットには詳しいんだよね」とのことです。・・うーむ。 / えむ ( 2000-12-19 14:41 ) 基本的なお作法として,通常,複数のキーワードをスペースで区切って入力すれば,両方書かれたページを検索してくれます。 / 烏丸 ( 2000-12-19 14:33 ) |
2000-12-19 あとは白紙 『消えたマンガ家』 大泉実成 / 新潮OH!文庫 | |
【誰も聞こうとはしなかったということですかね】 |
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一時期「死亡説」も出てましたからねぇ<鴨川氏。復帰後の彼の作品もある意味「ぶっ飛んだ感じ」がして好きですね。 / 絵子縁 ( 2000-12-21 10:26 ) okkaさま,同じ作者の前後の作品はなくはありませんが,あれはワン・アンド・オンリーではないでしょうか。烏丸は連載当時,ちょっと自分とズレがあってそんなに熱中はしませんでしたが,夜の巷の魑魅魍魎の中をとしちゃんが歩く有名な1ページには鳥肌立ちました。『こまわりくん』が陰部の皮膚なら,『マカロニ』は内臓的な印象。 / 烏丸 ( 2000-12-20 15:09 ) TERESAさま,いらっしゃいませ。ちばあきおは白く,シンプルな絵柄でしたが,あれは何度も何度も何度も何度も何度も何度もメモや下描きを重ね,展開を検討したあげくの作画だったそうです。ちなみに,烏丸は『キャプテン』『プレイボール』は持っていません。老後の元気玉にとっておくのです。 / 烏丸 ( 2000-12-20 15:05 ) ふむふむ。あれの「続」ではないのね。「マカロニほうれん荘」のノリの新しい漫画ってあるんでしょうか?あったら読んでみたい。 / okka ( 2000-12-19 22:34 ) 初めてこちらにおじゃましまーす。うーむ。「ちばあきお」何気に「プレイボール」夢中で読みましたね〜。一人の高校生が、自らの力で弱小野球部を立て直していくお話、好きだったのになー。 / TERESA ( 2000-12-19 21:11 ) だって,「あらあらあたしは乙女のきんどーちゃん!」だって男ですもの。 / 烏丸 ( 2000-12-19 14:44 ) 山田花子は……サブカル本のコーナーなどで評価高いようですが,読みたい絵柄,内容ではなさそうなので,ちゃんと目を通していません。今回のを読んで,ますます腰が引けました。病的なのは嫌いではないけど,ちょっと方向が違うかなあ。 / 烏丸 ( 2000-12-19 14:40 ) 笈川かおる,絵柄は『すずめ報告』のあたりからそんなに変わっていません。ただ,内容が……なんというか情け容赦なし,アンハッピーエンドだからなんだよ,なんですね。 / 烏丸 ( 2000-12-19 14:36 ) えっ、鴨川つばめって「彼」なんだ。「彼女」だと思ってた…。 / こすもぽたりん ( 2000-12-19 14:04 ) んんん〜、山田花子かあ。死んでからというもの評論家の間で何かと取り沙汰されているので、一度読んでみようと思っていたんですけど、痛そうだからやめときましょうか。それにしても、笈川かおるがまだ描いていたとわっ。絵柄は全然違うものになっちゃったんでしょうね〜。 / こすもぽたりん ( 2000-12-19 14:03 ) 笈川かおるは,最新刊『ばってんbox』が1997年,その前も数年に1冊テンポですから,まだ完全に消えたというわけでは……。でも,最近はどんどんメジャーになることを拒否しそうな内容に走っていたからなあ。 / 烏丸 ( 2000-12-19 11:40 ) okkaさま,鴨川つばめのインタビューは親本(2巻?)にも載っていたと思うのですが……。いずれにしても,彼は,強い。ものすごく明確かつ戦闘的な作家意識があって,マンガ界,編集者に対抗し,それでもすり潰されて,ぼろぼろになって,そこからなんとかぎりぎりで復帰している。多少インタビューの内容にツクリが入っているとしても,感動しました。 / 烏丸 ( 2000-12-19 11:38 ) 「痛い」のは山田花子。本には載ってることだから名前明記しても別にいいんですが,セクハラ疑惑を言いふらされた編集者とか,本人以外を思うとシャレにならんなーと思って,ちょっと。 / 烏丸 ( 2000-12-19 11:33 ) えむさまのところにもつっこもさせていただきましたが,美内すずえ,続編はちょっと難しいのではないでしょうか。それとも,宇宙から電波が届いたら,じゃじゃっと復帰するのか。ところで,漫画家同様,芸能人もよく宗教にはまると言われますよね。創作・演技系であること,お金や名声がある程度得られると,次に心のよりどころが欲しくなること,などからでしょうか。 / 烏丸 ( 2000-12-19 11:32 ) あややさま,いっちゃってる系のマンガ家は,ファンが書いた別シナリオなんか,歯牙にかけてないと思います。少なくとも美内すずえは。この本に載ってるほかの「とんでも」さんとの対談読めばわかります。 / 烏丸 ( 2000-12-19 11:32 ) 笈川かおる…。 / こすもぽたりん ( 2000-12-19 11:18 ) 親本は買ったのですが、鴨川氏のインタビュー気になりますね。oh!文庫イイトコ持って来てますねぇ。 / お久しokka ( 2000-12-19 10:40 ) そ、その「痛い」のは誰だろう…。ねこぢるだろうか。ねこぢるのダンナって山野一なんですねえ。最近の「ねこぢるy」って山野一のことだそうで…。 / こすもぽたりん ( 2000-12-19 08:34 ) タイムリーに「ガラスの仮面」について書いてみました。うーん、漫画家って結構宗教ハマる人多くないですか? / えむ ( 2000-12-19 07:44 ) 美内先生、公演はいいから続き描いておくれよ〜。ガラかめの続きが気になって、明日死んだらと飛行機にも乗れない。ネット上では、勝手にファンが続きを書いてるよ・・。ひょっとして、あらゆる展開が素人によって出尽くして、プライドに触って描けないのか・・。 / あやや ( 2000-12-19 01:54 ) |
2000-12-18 どちら側の山田正紀 『女囮捜査官』シリーズ試論 最終回 | |
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というわけで,美奈子さま,ちゃっちゃっと書いてしまいました。最近のイチオシはやはりグーグル。 / 烏丸 ( 2000-12-19 14:37 ) 「よおぉ〜し,ここにつっこみを入れろぉ」「イ,イエス」 / スネーク烏丸 ( 2000-12-19 11:46 ) 検索エンジンですか……ちょっとつっこみだと長くなりそうなので,あとで簡単にまとめましょうか(たいした内容にはなりませんが)。 / 烏丸 ( 2000-12-19 11:43 ) ちょっと待ってくださいカラスさん、ミナ嶋さん。私はSFのレコードを3,000枚持っているんですが、その結果言えることは「いいものもある、わるいものもある」…。 / スネークぽたりん ( 2000-12-19 08:32 ) おはようございます。昨日は鷹揚にお誘いいただき、ありがとうございました。今朝見るとやっぱり大風呂敷で恥ずかしい(苦笑)。ところで烏丸様、検索エンジンはどちらをお使いですか? よろしかったらお教えくださいませ。(「SFの衰退」と入れてそんなに出てくるものなのですか、面白いですね。) / 美奈子 ( 2000-12-19 06:07 ) 『ハリー・ポッター』を《こちら側》の手柄にするのはさすがにずるい! と思うと同時に,いろいろなものを《あちら側》といって排除しちゃうと同族婚が進む……難しいですね。SFとは,となるとテーマが重い……。それにしても,ヴェルヌやウェルズは,今でも超弩級に面白い。それが不思議。 / 烏丸 ( 2000-12-19 01:19 ) 「星や筒井はSFだったのか?」なるほど。確かに彼らはアシモフ、ハインラインのような「万人向け」ではないですね。強烈すぎて、それぞれがワン・アンド・オンリーという感じ。……この点は深い話になってくるのでは、という気がします。つまり換言すると「そもそもSFって何?」という問題につながりますよね。Science fiction? Speculative fiction? 「科学知識が散りばめられてさえいればSF」ってわけじゃない。う〜ん、この点はじっくり考えてみたいです。 / 美奈子 ( 2000-12-19 01:08 ) 今年のネビュラ賞候補作品には『ハリー・ポッター』シリーズが含まれている(た?)そうです。アメリカでも苦しいんでしょうか、それほどまでして読者層を広げて、何としても盛り上げたいという意図の表れ……? でも「それは違うんじゃないの?」というファンの声もかなり出ているようです。ハリー・ポッターは邦訳で読もうと思っていますが(遠い知人が翻訳を手がけたので)。 / 美奈子 ( 2000-12-19 01:06 ) けれども、SFにはそれしか途がないわけじゃない。ブラッドベリやJ.G.バラードのように、ハードな知識バリバリというわけではまったくないのに燦然と輝きつづける作品もある。いつか烏丸様がおっしゃっていたように、ヴェルヌも依然として古びていない。だから、「SFで描きうる世界が現実世界の進化する速度に追いつけなくなった」というのは言い訳にすぎないのでは、という見方もあると思います。 / 美奈子 ( 2000-12-19 01:04 ) 「すごく読み手を選ぶ」、そうだと思います。作家自身がすごく勉強して書いた分、読み手にも前提とされる知識が必要となると、それはエンターテインメントとしてかなり苦しい。ホーガン型ハードSFの系譜を担いつつストーリーに矛盾のないフィクションを書こうとすると、極度に読者を限定して、ぽたりん様が示されたように「読者も作者も限定される同族婚状態」という袋小路に陥ってしまう。 / 美奈子 ( 2000-12-19 00:58 ) 日本でも『X電車で行こう』の山野浩一らがニューウェーブを提唱しましたが,実は御大・小松左京の同時期の短編集『牙の時代』のほうがよほどニューウェーブ。これじゃ新人は出て行けないよ,と当時思ったものです。 / 烏丸 ( 2000-12-18 23:42 ) 少なくとも,ハインライン,アシモフを目標とする(さらに彼らに対するアンチとしてニューウェーブを持ち出す)ほうがわかりやすい。スターウォーズ以降のじゃんじゃかあるアメリカ産SFを彼らは「胸を張って」作れるのに,日本では(予算の問題だけでなく)どこか純文学における実験的というか,ゆがんだ作品でないと評価されない,そんな気がします。 / 烏丸 ( 2000-12-18 23:38 ) あと,あまり言われてないこととして,日本では,シュルレアリスム等にあたる表現の実験とSFとが混乱した面があると思います。星や筒井,そして小松の一部は本当にSFだったのか,ということ。それはそれで凄い作品群だったのですが,後進にとっては目標がつかみにくかったのではないかと思います。 / 烏丸 ( 2000-12-18 23:36 ) 検索エンジンで「SFの衰退」で検索してみたところ,だいたい先ほどの(1)〜(3),それに加えて「SFプロパーの新人賞がなくて若手作家を発掘できなかった」というのをちらほら見ました。しかし,出版社からみて商売にならないから賞が設けられなかった,ということだとすれば,それは原因なのか結果なのか……。あと,全般にSFの現状と未来について能天気な印象がいや。もっと現状の「衰退」「キツさ」を認識してほしい。 / 烏丸 ( 2000-12-18 23:36 ) 美奈子さま,ありがとうございます。まったく同感,海外でも全盛期のSF的な作品の噂はあまり聞きませんね。ネットワークや遺伝子工学など最新科学をよく勉強して盛り込んだ作品もあるにはあるようですが,それはアシモフの読者に比べればすごく読み手を選ぶような気がします(それって,細分化された科学の現状と見事にクロスするような)。 / 烏丸 ( 2000-12-18 23:36 ) あ〜なんかゴチャゴチャと(汗)……読みづらくしちゃってすみません。 / 美奈子 ( 2000-12-18 21:53 ) つまり、ご指摘のように、SFスピリッツが日常へ「拡散」した結果、文字媒体の担う領域が(表面上)狭まってきているのではないかと。拡散するようになった要因としては、日本では烏丸様の挙げられている(2)がやはり大きそうですね。(3)については、科学の成果が専門化・細分化されすぎて素人にはとてもフォローしきれない状態になっていることに加えて、宇宙開発については、東西冷戦終結以後「国威をかけた(外向きの)」宇宙開発に振り向けられる予算が世界的に縮小したという政治環境の変化も背景にあるかもしれません。 / 美奈子 ( 2000-12-18 21:23 ) 私が知らないだけかもしれませんが、日本モノに限らず海外SFの話題も最近はあまり耳にしません。烏丸様の言葉を借りると、生活していて「昔ほどSFにニーズを感じない」状態になってきたから――一昔前まではSFの世界でしか想定して語りえなかっただろう現象が、(ネットの爆発的な拡大に代表されるように)現実の中に急速に浸透してきているせいではないかと感じております。たとえば先日は、AIBO第二世代やホンダの人型ロボットが踊るのを見て「ああアシモフのロボットがついに」と唸った人も多かったのではないでしょうか。 / 美奈子 ( 2000-12-18 21:21 ) もう1つ,従来の枠組みの「日本SF」は確かに衰退したけれど,ナウシカやエヴァンゲリオン,ドラゴンボール,バイオハザード,ポケモンなどにSFスピリッツを見れば,層はむしろ広がったという見方もできます。「拡散」ってやつですが……。美奈子さまはこのへん,いかがお考えでせう。 / 烏丸 ( 2000-12-18 16:31 ) 日本SFがなぜ衰退したか,は……実は,よくわからないのです。(1)星,小松,筒井が巨大過ぎて並みの新人は相手にされなかった,(2)アニメ,ゲーム界に優秀な才能が流れた,(3)科学の成果が宇宙開発のように目に見えるイメージでなくなってしまった(しかも後ろ向き),などなど。読者と作者が同族婚というのもあるとは思いますが,それだと「自分自身,昔ほどSFにニーズを感じない」説明ができないのです。 / 烏丸 ( 2000-12-18 16:24 ) なるほどなるほど、SFの状況がよくわかりました。さて、私が「日本のSFが滅びに至った道」と考えているのは、読者も作者も固定された状況が長く続いたことによる代謝機能の退化であり、新本格者どもも「かくあるべし」なんて言っちゃってると、そのうち日本中でミステリクラブの部員しか読まなくなっちゃうよん、という感じのことでございます。ところで、SFが読者も作者も固定されたいわゆる同族婚状態を永く続けたために衰退した、というのは「と学会」の受け売りなのですが、実際のところはそうではないのでしょうかねい。 / こすもぽたりん ( 2000-12-18 13:55 ) しかし,新本格派をこきおろす勢いで山田正紀氏については必要以上にキツい内容になってしまいました。なんだかんだとブーたれつつ,『神狩り』以来の大ファンなんですが。 / 烏丸 ( 2000-12-18 12:44 ) 我孫子武丸の解説が「意外や常識的かつ良識的(失礼)」のくだりで含み笑い…そして最後の一文で大笑いしてしまいました。「2000ページを9か月」とは…赤川次郎かいっ(笑) / 筒井もホーガンもブラッドベリも、ですね! ( 2000-12-18 06:57 ) |
2000-12-17 山田正紀はミステリに寝返ったのか!? 『女囮捜査官』シリーズ試論 第2回 | |
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新本格派の現状は,日本SFとはちょいと違うように思う,ということは次の3回めにて扱っています。いかがでせうか。 / 烏丸 ( 2000-12-18 00:22 ) いやまったく,新本格派の若いもんに「セバスチァン・ジャプリゾに至っては《サスペンス》」なんて言われたかーありません。『シンデレラの罠』はそんなに大長編というわけではないのに,でんぐり返りました。(もっとも,今やあらすじも記憶してないんですが) / 烏丸 ( 2000-12-18 00:21 ) 二階堂黎人の望む世界は、日本のSFが滅びに至った道そのもののような気がしますねえ。誰がどちらがわにいるかとか、分類としてはとかどうでもいいことなんですがねえ。そこまで傲岸不遜になれる理由がわかりませんですねえ。 / こすもぽたりん ( 2000-12-17 12:16 ) 山田正紀は本当に著作が多いですね。「帰化」されたら悲しいかも(笑)。それはさておき、セバスチァン・ジャプリゾ!! 懐かしい〜! 『シンデレラの罠』でしたっけ? 夢中になりましたよ〜。 / 美奈子 ( 2000-12-17 06:40 ) |