今後、新しい私評は、 烏丸の「くるくる回転図書館 公園通り分館」 にてアップすることにしました。 ひまじんネットには大変お世話になりましたし、 楽しませていただきました。 その機能も昨今のブログに劣るとは思わないのですが、 残念なことに新しい書き込みがなされると、 古い書き込みのURLが少しずつずれていってしまいます。 最近も、せっかく見知らぬ方がコミック評にリンクを張っていただいたのに、 しばらくしてそれがずれてしまうということが起こってしまいました。 こちらはこのまま置いておきます。 よろしかったら新しいブログでまたお会いしましょう。 |
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2000-10-29 [補遺] 『日本の危機』(櫻井よしこ)にみる人権派の功罪 |
2000-10-29 [補遺] 『日本の危機』(櫻井よしこ)にみる人権派の功罪 | |
書評(とは言えんなあ)をアップした後,読み返してみても,まったくのところ総括的な印象しか書けておらず,本書のリアルで厳しい姿勢はとても伝わりそうもない。しかし,本書の説得力は,執拗な取材(あるいは取材拒否を受けたいきさつ)と数字の裏付けがそれを支えているのであって,すなわち本を読まないとその手応えは伝わらないということになってしまう。 |
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ちなみに『日本の危機』について言えば,「ここがこんなに危機!」という部分はかなり納得ですが,たとえば税制などについて「こうすればよいのでは」の部分はそれほど力は感じませんでした。そう簡単に対策が出るなら国として苦労はないよなー,という気がします。 / 烏丸 ( 2000-10-30 01:53 ) peachさま,櫻井よしこ氏の説得力は非常に強いもので,(男だから,女だからということとは関係なく)確かに烏丸も鵜呑みにしてしまいそうなところは多々あります。ですが,1つ1つの数字や現象についてちゃんと自分の手で確認していないことを鵜呑みにするのは,それはまた別の意味で問題です。「わーい,全部信じちゃう」というのは,必ずしも櫻井よしこ氏が喜ぶ読み方ではないでしょう。 / 烏丸 ( 2000-10-30 01:52 ) エルさま,お見事です。ちなみに,実際にそれに近い若者も,知っています。 / 烏丸 ( 2000-10-30 01:46 ) 成長して自分で水を探せない大人になった時は「小さい時に大人がきちんと教えてくれなかった」又は「私はアダルトチルドレン」という免罪符をかざすのですね。 / エル ( 2000-10-29 23:54 ) 烏丸様、櫻井さんの本に書いて有る事を私は殆ど鵜呑みにしてしまう位、信頼している方なのですが、男性から見て読まれてその内容の信頼性度は如何でしょうか?櫻井さん自身にもお会いして、お声も掛けて頂いた事が有るのですが、個人的にも素敵な方なんですよぉ〜。 / ふぁん@peach ( 2000-10-29 19:58 ) 政治,経済の問題も心配ですが,教育はそれ以上に深刻です。「今どきの若いものは」というのはギリシア哲学の時代にも言われていた永遠のテーマかもしれませんが,それにしても妙な教育,教科書がはびこっているようで,次代が心配です。 / 烏丸 ( 2000-10-29 14:11 ) 烏丸様再びお邪魔致しますが、この本には現在の日本のチョッとについて詳しく書かれている様子なのですね。(気になる所も有りそう)残念ながらまだ目にした事が有りませんが、読んでみたいです! / peach ( 2000-10-29 02:42 ) |
2000-10-28 本の中の強い女,弱い女 その四 『日本の危機』 櫻井よしこ / 新潮文庫 | |
【豊かな隷属国・ニッポン】 |
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それはなぜかと考えれば,おそらく,テレビや日常生活で言葉が消費,浪費されず,いったん削られて,力のあるものだけがその人に残るからか,なんて思います。だから,ゴーマン美智子さんのように文法的修辞的に美しいケースだけでなく,もの売りが聞きかじりで覚えた「センエン,ヤスイヨ」の類いもその音と意味のタイトな切実さにおいて美しいのです。 / 烏丸 ( 2000-10-30 11:52 ) 櫻井よしこさんの日本語を聞いていると,海外で生まれ育った方や,永年住んでいる方の日本語が,一種純粋培養というか,非常に美しいものであることを思います。女子マラソン初期の名選手,ゴーマン美智子さんのテレビ解説は,ビデオに録らなかったのを悔やむくらい美しい言葉遣いでした。 / 烏丸 ( 2000-10-30 11:49 ) 烏丸様の仰る通りです!柔らかいけれど、血液製剤の問題の時にも阿部英元帝京大副学長との遣り取りも素晴らしかったですよね。。。 / 憧れてしまう@peach ( 2000-10-29 20:02 ) peachさま,いらっしゃいませ。櫻井よしこさんは,「ですわ」口調で相手をぐいぐい締め上げていきます。彼女のように攻めの厳しいジャーナリストがたくさんいればよいのに,と思います。 / 烏丸 ( 2000-10-29 14:09 ) 烏丸様、お邪魔致します。櫻井よしこさんの今日の出来事が違う方になってしまってからと言うもの、出版された本は殆ど読んでいると想います?彼女の正確で的確な辛口であったり、優しい表現に憧れています。。。今読んでいるのは「論戦1999」なのですが、頷きながら、、、です。個人的にも大好きな方です! / 憧れの才女@peach ( 2000-10-29 02:37 ) このカエルの話を48時間以内に読んだ記憶があるのですが、途中に酒が入っているので、どの本だか思いだせず…かなり健忘症が進んでいる模様で、多少薄ら寒い心持ちでやんす。 / こすもぽたりん ( 2000-10-29 00:43 ) 櫻井おねーさま萌えっ,みたいな文章書きたかったのに,何度もページめくってるうちに影響受けちゃって,これじゃあへたくそでうるさいだけの街宣カーみたい。 / 烏丸 ( 2000-10-28 22:06 ) |
2000-10-27 本の中の強い女,弱い女 その三 『見守ってやって下さい』 内田春菊 / 河出書房新社(河出文庫) | |
【セミヌードな心】 |
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おお、失礼。いつの時代の本か知らなくて。無知ですみません。 / ゜))))彡 ( 2000-10-28 21:46 ) ゝ゜))))彡さん,こんにちは。このエッセイが書かれたのは16,7年くらい前だから,若い女の子,でかまわないんじゃないでしょうか? てゆか,今だって十分若いといってよいと思いますが。 / 烏丸 ( 2000-10-28 12:24 ) 激動の女性、春菊。α、β、γの次の子供はシータか・・。 / あやや ( 2000-10-28 08:17 ) 初めまして。内田春菊さん……若い女の子じゃないですよね……比喩????? / ゝ゜))))彡 ( 2000-10-28 02:12 ) たら子母さま,打ち明けてしまえば,実はこの烏丸,女子でなければ遺産は相続しないという祖父の目をごまかすために十歳まで少女として……ウソです,そんなマンガのようなことは何もなく,遺産にも縁はありません。単に子供のころ近所にマーガレットやフレンドの好きな従姉が住んでいて,いつも読ませてもらっているうちに当たり前になってしまっただけです。 / 烏丸 ( 2000-10-28 01:02 ) 烏丸様、打ち明けてしまえば、私最初は烏丸様は女性であると思い込んでました。だって少女漫画にあんなにお詳しいんですもの。 / たら子母 ( 2000-10-28 00:32 ) で,本文中のイラストをスキャンして,とも思ったのだけれど,使用目的が「引用」の範疇をはずれるような気がして……。 / 烏丸 ( 2000-10-27 19:16 ) それにしても,春菊の本とは思えないこの表紙。装丁者がタズラさまのファンだったのか。2輪。 / 烏丸 ( 2000-10-27 19:13 ) |
2000-10-27 [雑談] つっこみアフターフォロー(含,ちょっと怖い話) | |
ここしばらくの「くるくる」内のつっこみのアフターフォローです。 |
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しかも階級書き間違えるしー。とほほ。 / 烏丸 ( 2000-10-28 01:55 ) 烏丸Zは真面目で心優しいのですな。烏丸Gは… / こすも・F・ぽたりん ( 2000-10-27 19:26 ) おまけに多重人格で,烏丸Aが書いた怖い話を読んで,烏丸Bは怖くてトイレにも行けないのであります。 / 一緒についていく 烏丸C ( 2000-10-27 17:50 ) ところで烏丸様はもしやサディズムでマゾヒズムで露出狂とか・・・? / エル ( 2000-10-27 16:43 ) おおお、烏丸様、詳しい解説ありがとうございます!!これなら新たに日記をかかれた方が良かったのでは。。突っ込みにしておくのは勿体無い。しかし芸術家っていうのは永遠の少年少女で精細かつ無頓着じゃなきゃやっていけない職業でありますね。。確かに一般人でカミングアウトする人まれですね。一見,同性愛先進国のように見える米国も、ちょっと田舎街いけば同性愛者は人間扱いされなかったりしますし。それが、こそに「芸術」の文字が引っ付くと途端に才能へ早変わり。 / エル ( 2000-10-27 16:43 ) と,あだこだ書きましたが,烏丸,同性愛のシュミはまったくないので実はよくわかっておりません(性倒錯のほうは……このうちいくつかは,今どき倒錯ですらないやん)。きっと芸術家ではないんでしょう。 / 本フェチ? 烏丸 ( 2000-10-27 16:05 ) また,芸術家は少年少女のまま常人よりゆっくりと年をとる,という考えがありますから,60歳でやっとフロイトの言う口唇期を抜けて肛○期,ということもあるでしょう(じゃあ,男○期になったらどうなっちゃうの? とも思いますが,その前に寿命で死んでしまうのでしょう)。 / 本文より疲れた…… 烏丸 ( 2000-10-27 16:01 ) そもそも芸術家が作品のインスピレーションを得ようとする行為はある面非常に受動的で,性的には男性原理より女性的姿勢(今どきは逆かも(笑))になりやすいかもしれません。また,芸術的行為は既成概念に対するアンチテーゼをつむぐ行為でもあるわけで,その意味でサディズム・マゾヒズム・露出狂・窃視・肛○性交・フェティシズムなどの性倒錯に走ることは理にかないます。 / 烏丸 ( 2000-10-27 16:00 ) いくつか理由が考えられますが,音楽家に限らず芸術家は全般に私生活に無頓着で,また周囲もその私生活を知ろうとする結果,性癖などがオープンに話題になりやすい。しかもオープンになっても,普通のサラリーマンやアイドルタレントと違って,デメリットとなりにくい(隠す必要があまりない)。……つまり,実はそこらの普通の人にも同性愛者は多いのに,把握できてないだけかもしれません。 / 烏丸 ( 2000-10-27 15:58 ) 音楽家の人達は同性愛嗜好(なんとも曖昧な書き方・・)の方が多いみたいですね。私も昔読んだ本に「○○○は同性愛者というより、肛○性交嗜好者だった」と書かれていてぶっ飛んだおぼえがあります。クラシックでは作曲家だけじゃなく指揮者も多いですね。 / エル ( 2000-10-27 14:17 ) 「スティング」は昨日の本屋にはありませんでしたが,このシリーズ,子供向けかどうかに関係なく1人のミュージシャンを体系づけて紹介する本として読むとそれなりに面白そうです。「メル・コリンズ」とか「アラン・ホールズワース」とか,全貌のよくわからん人でこういうのがあればよいのですが……。 / 烏丸 ( 2000-10-27 11:54 ) 偕成社の伝記、近所の図書館に全巻揃っていたので、とりあえず「スティング」を借りました。彼がセックス・ピストルズにも影響も受けたこと、脚注にもパンクについて説明がありました。おもしろいので別の巻も借りてみようかと。 / けろりん ( 2000-10-27 02:27 ) |
2000-10-26 本の中の強い女,弱い女 その二 『一絃の琴』宮尾登美子 / 講談社 | |
【無明の夢やさめぬらむ】 |
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わーははは,烏丸の書くものをマに受けてはいけません。演出,演出。で,本物の家人のキャラといえば……〓仝★!(#◇▲%&……回線ガ切断サレマシタ……ツーツーツー……。 / 烏丸 ( 2000-10-27 11:57 ) ……かくも典雅な麗人とご一緒でいらっしゃるとは。返す返すも、過日の暴言、平にご容赦下さいまし。 / 恥じ入るばかりの蛮人 ( 2000-10-27 06:26 ) エルさま,ストーリーはかなり変わっていました。苗の師匠の有伯は女がらみで殺傷沙汰,しかも苗の弟子の仲崎雅美は有伯の娘という扱い。さらに後半,蘭子は「塾の後継ぎにしてもらえない」役だけという扱いで,物語は苗が塾をやめ,一人で思うさま琴を弾く,というところで終わってしまうのです。でも,テレビドラマ化するとしたら,妥当なセンだったでしょうか。 / 烏丸 ( 2000-10-26 21:00 ) 田中美里で今思い出しました、NHKのドラマ。確か、たまたま途中一回だけ見て「なんやこれ!」と言ってその後見てなかったのでした。うーん全部見とけば良かったです。原作との違いを突っ込むチャンスを逃してしまいました。 / エル ( 2000-10-26 19:09 ) この本読んだ後でNHKのドラマ見ると,いかに時代劇にウソが多いか考えさせられてしまいました。少なくとも,嫁に出たものが連れもなしにすたすた実家に帰ったり,使用人が座敷で主人に反論するなんて,あるはずない。逆にいえばそういう時代に嫁いだ身でなんらかの実績をのちの世に残した,というのは相当凄いことに違いありません。 / 烏丸 ( 2000-10-26 15:55 ) 動乱の幕末から昭和を生き抜いた女性の人生を軌跡を見ると、ぐうたらな身が引き締まる思いです。もう一度この本読み返してみたいです。 / エル ( 2000-10-26 13:31 ) |
2000-10-26 新シリーズ 本の中の強い女,弱い女 その一 『たったひとつの冴えたやりかた』 ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア / ハヤカワ文庫 | |
【太陽のまっただなかに】 |
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石川喬司というのは,星,小松らが出てきたころから,作家としてよりはSFや海外ミステリの評論,普及に努めた人で,『SFの時代』という評論集が最近文庫になったようですが,それ以外の著書(小説)は入手がかなり難しいだろうと思います。それにしても美奈子さま,こゆいSFをたくさんお読みですね。烏丸が一番熱心にSFを読んだのはかなり昔のことだったので,ゼラズニィやティプトリーは「最近の作家」なんです……。 / 烏丸 ( 2000-10-27 12:03 ) 石川喬司という方は寡聞にて存じ上げませんでした。手に入ったらぜひ読んでみます。(後日、関係ない書評の時などにつっこんでしまってもよろしいでしょうか?) / み ( 2000-10-27 06:14 ) ちなみにSFを読み始めるきっかけになったのは、今は亡きロジャー・ゼラズニィの真世界シリーズ(サイン&メッセージ入り本持ってます。イェーイ!)。 / 唯一自慢できる蔵書です。 ( 2000-10-27 06:11 ) 有名どころではやはりフィリップ・ディック(彼がペーパーバックライターの地位にずっと甘んじなければならなかったのは信じ難いが、それゆえのあの作品群か)。ややマイナーではフレッド・ホイル(天文学者としては有名でしょうか?)。個人的にはスティーブ・エリクソンも立派なSF者だと思いますが(それを言うならまずピンチョンでしょ!とつっこまれそうですね。でも彼は難しすぎ〜!(泣))。 / 手元になくてかなり忘れてますが(汗) ( 2000-10-27 06:09 ) ちなみに,単なる本の虫だった烏丸の人生(目標職業?)を決定的にしたのは,SF作家・競馬評論家,石川喬司の『魔法使いの夏』という短編集でした。 / 烏丸 ( 2000-10-27 02:23 ) うーむ,美奈子さま,お詳しい。イチオシの作家は,レムやホーガン以外ではおりますか? / 烏丸 ( 2000-10-27 02:21 ) 彼女がカミングアウトした時は衝撃が走りましたな。それにしても、こういう最期だったとは。こうしてみると『愛はさだめ、さだめは死』のタイトルも実に含蓄深いものがあります。合掌。 / み ( 2000-10-26 21:09 ) 無茶苦茶な人生を送る無頼派おっさん作家が渋いハードボイルド小説を書くようなもんなのでしょうか・・?私にも理解出来ませんわ。。 / エル ( 2000-10-26 19:01 ) エルさま,こんな山あり山ありの人生送っておいて,その上空想小説書こうという発想,烏丸にはよくわかりません。SFのご先祖さま,ジュール・ヴェルヌ(『海底2万マイル』『八十日間世界一周』『月世界旅行』『十五少年漂流記』など)は船にも乗れない旅行嫌いだったそうで,こちらのほうがよっぽど気持ちがよくわかる。 / 烏丸 ( 2000-10-26 16:02 ) しかしまあ、なんちゅー破天荒な人生なのでしょう。作者の女性。。まさに事実は小説より奇なり。 / エル ( 2000-10-26 13:26 ) それはそうと,『たったひとつの……』の表紙や本文イラストは,軍曹オススメ,『観用少女(プランツ・ドール)』の川原由美子でございますね。 / 烏丸 ( 2000-10-26 12:01 ) お、お恥ずかしい。単に決めているというだけでありまして、その内容がどうかというとこれがまた、お恥ずかしいと申しますか、なんというか、しどろもどろなのでありますっ。 / ケロロ軍曹 ( 2000-10-26 11:34 ) |
2000-10-25 今日はビゼーの誕生日 『風車小屋だより』 ドーデ,大久保和郎 訳 / 旺文社文庫 | |
【とりとめもなく……】 |
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資生堂といえば,春ごろのCMがシルヴィ・バルタン「アイドルをさがせ」のリメイクをBGMにしていましたが,その時点ではCD化されてなかったようです。ちょっとよいかと思ったのに。 / 烏丸 ( 2000-10-26 13:14 ) 最近の、資生堂のコマーシャル思い出しちゃった。あれ、妙に色っぽかった。 / 口車大王 ( 2000-10-26 12:33 ) 旺文社文庫は,注釈がそのページの中に載っているので,シェークスピアとか古典のお勉強には大変便利なのです。『海潮音』も旺文社文庫版がオススメ(っても,今さら手に入れるのは大変ですが)。 / 烏丸 ( 2000-10-26 02:25 ) シルヴィ・バルタンがモーツァルトの40番歌ったときも,確かちゃんとクレジットが……というより,そもそも曲名が"CARO MOZART"になってますね。 / 烏丸 ( 2000-10-26 02:23 ) ↓大ではなく、あっ です・・・ / 水美 ( 2000-10-26 02:06 ) 大!これです!これです。中学生の頃、図書室にあったのは!!こでで、シェークスピアとか、「博物誌」とか読みました。あの頃でもこのシリーズ、年期がはいってて、大人になってから、どこのだったんだろう?と悩んでいました。謎が説けた!娘の中学って蔵書がお粗末。のぞいてがっくり。あれでは本好きな子供は育たん! / 水美 ( 2000-10-26 02:04 ) 「キッスは目にして」は、さすがにクレジットが入ってましたね〜!(そりゃそうだ)ビゼーを歌うときはフランス語に苦しみました・・。そんな私はフランス語選択・・。 / どーやって卒業したんだあやや ( 2000-10-26 00:31 ) そうそう,ダ・パンプ。著作権法的にはもちろん死後50(+5)年どころではないのでフリーなんですが,あんなメインに使って作曲料もらっちゃいけません。使うのなら,ちゃんとクレジット入れてほしい。でも,チェックのためにシングル盤買うのもばからしいし……。 / 烏丸 ( 2000-10-25 16:02 ) あまり関係ないですが、ダパンプだかラパンツだかいう人たちが、思いっきり『アルルの女』をパクった曲を歌ってましたですねえ。CMで堂々と流すな、と。 / こすもぽたりん ( 2000-10-25 15:22 ) 懐かしいものを出してきましたねえ。旺文社文庫なんて、もう若い人は知らないだろうなあ。 / mishika ( 2000-10-25 14:18 ) |
2000-10-24 科学と文学について考える 素材その十(最終回) 『すべてがFになる』 森 博嗣 / 講談社 | |
【「日」でも「秒」でもなく「時」で管理。なにそれ?】 |
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Z80ですかぁ。最近のようにPCやOSが肥大化し,インタフェースやデバイスがブラックボックス化してしまうと,HTMLのソース程度ならともかく,I/Oを叩くとかそういうのはいったいどこで入門するのやらと思います。だから,そういう授業は貴重なのでは。(って,アセンブラ組めない……以下同文) / 烏丸 ( 2000-10-26 13:12 ) 大学で『アセンブラ』という実験のお題目がありました。Z80のアセンブラの実験。アセンブラの実験っていったい何? と思ったら、アセンブラで水門を操作するプログラムを組んで、水を堰き止めるというもの。工学基礎実験だったかな。毎週山のようにレポートを書かされて、たった2単位。しかも、必修。 / こすもぽたりん ( 2000-10-26 12:38 ) ディスアセンブルという言葉も,もう死語ですねえ(って,アセンブラ組めないお前が言うな。 > 烏丸) / 烏丸 ( 2000-10-25 17:56 ) ソースなんかいじったことないんでしょうねえ。ソースといえばペヤングくらいの認識で(こんなこと書く私も私ですが)。ソースといえば、最近の若いエンジニアはソースを読むという発想自体がない、と弊社のチーフ・エンジニアが嘆いておりました。 / こすもぽたりん ( 2000-10-25 15:27 ) 書くつもりがあろうがなかろうが,これだけの長さで書けば,人間が「色に出にけり」ということがありますね。この作者,アプリケーションユーザーかもしれませんが,OSいぢったことはないですね。ソースを修正してコンパイルしたらエラーではじかれたのがよほどショックだったのだろう。でも,多分それはOSのせいじゃなくて,単に型の宣言をし忘れたせい。……こんなもんかな。 / 烏丸 ( 2000-10-25 12:39 ) 百歩譲ってパズルだっていうのならそれはそれでいいんです。よくわからないのは,これ,パズルとして成立しているんですか? 幽閉したのも,その幽閉の条件を設定したのも,幽閉から出たのも……。これでは,命題が不成立だと思うんですよ。島田掃除(ママ)のアレでいうなら「なぜピエロの格好で踊ったのか」という謎の答えが「ピエロの格好で踊りたかったからー」になってませんかねえ? 読み違えているんだろうか。 / 烏丸 ( 2000-10-25 12:20 ) 森本人が「人間を書けないのでなく,書かなかったのだ」と反論したのを目にしました。でも,少なくとも『F』はオタクを書こうとして書けなかったのは間違いない。無駄な(勘違いに基づく)エピソードが多いですからね。 / 烏丸 ( 2000-10-25 12:12 ) いえいえ美奈子さま,「科学」「SF」なんて言葉のせいか,今回のシリーズにはなんとなくつっこみも少なく,寂しく思っていたところです。どんどんつっこんでやってくださいまし。ちなみにこの烏丸,「〜シリーズ」なんて枠組みはもうけても,実は何も考えてなくて,その日その日に思いついた本を取り上げているだけです。また気がむけばSFも出てくることと思います。 / 烏丸 ( 2000-10-25 12:09 ) 「どう考えても16ビットだと思うぞ。」という烏丸さんのツッコミは、本書を最後まで読むとさらに味わい深いです。 / こすもぽたりん ( 2000-10-25 09:57 ) 萌絵ちゃん萌え萌え系掲示板などでは、「森は人物が描けない」などという批判をすると「森作品は全て、高度なパズルなのだから、人物など描く必要はないのではないか」という答えが返ってくるようです。だったら、小説などという形を取らずに、最初からクイズにすればいいのにと思います。 / こすもぽたりん ( 2000-10-25 09:41 ) あー、今日は何だかIEのつっこみ機能の具合が悪くて、烏丸様のページにもう1時間近く居座ってしまっているわ(汗)。 / あちこち汚してしまってすみません。 ( 2000-10-25 08:16 ) んー、私もPC初心者タコですが、それでもこの作品の設定はなんかとてつもなく妙〜な気がしますね。我孫子氏の賛辞は、ミステリ界へのエールだったのでは。でも「……どう考えても16ビットだと思うぞ」という烏丸様のツッコミには笑いました。 / 美奈子 ( 2000-10-25 08:02 ) いやーん、もっと続けてほしいですぅ。あるいはシリーズ第二段ということで後日にでも、烏丸様がお好きだったSFの話など交えつつ、ぜひ。 / 補助頭脳、欲しい! ( 2000-10-25 07:54 ) |
2000-10-24 科学と文学について考える 素材その九 『地球環』 堀 晃 / 角川春樹事務所(ハルキ文庫) | |
【あなたの補助頭脳をチェックしておきたいんです】 |
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本当に。ナボコフとかディックとか、ちくまや早川(おっと)にひきとられてホッとした人も多かったのでは。 / み@サンリオ20冊くらい持ってる ( 2000-10-26 21:03 ) サンリオ文庫はですね,なーんにも考えてない担当者が,海外のSFとか実験的小説とか言われる作家,作品を,よしあしもなーんにもチェックしないで(てゆか,ほかの出版社が相手にしないようなクズばかり)「独占翻訳権」をとってとってとりまくって,それでパンクしたとそれはもうもっぱらの。そのぶん,ほかからは出ないような貴重品もいくつかあったわけですが。 / 烏丸 ( 2000-10-26 11:59 ) サンリオ文庫がつぶれちゃったのと同じ(笑)? / み ( 2000-10-26 06:07 ) きゃー。アホなこと書いたばかりに、奥さまにまでお気づかいいただいてしまってすみません!お許しくださいませ。(反省コザルのポーズ) / でも今度は麗しの奥さまに興味しんしん。 ( 2000-10-26 06:05 ) 「2号の件につきましては,受付で整理券を……」と書こうとしたのですが,家人から,もう少しオシャレなジョークを,と教育的指導が入りました。勉強しなおします。とほ。 / 烏丸 ( 2000-10-26 00:30 ) そういうことやってるから(『人喰い病』の石黒達昌も海燕出身),海燕,つぶれちゃったんですね。 / 烏丸 ( 2000-10-26 00:23 ) シーナ・ワールドは「海燕:小説新潮:SFマガジン」で「5:3:1」の割合ですか。ふうむ……。 / み ( 2000-10-25 17:58 ) おおー、素晴らしい! 拝読した後、紀伊国屋ノースシドニー店までダッシュしちゃいましたよ(本当)。でも『みるなの木』はなかった、残念。(代わりに『地下生活者/遠灘鮫腹海岸』を買いました。)……うう、烏丸様にツボをつかれまくっている私。およめにしてほしい(爆)! でも麗しの奥方がいらっしゃるのでしたね、残念残念。あっ、奥様もここご覧になっていらっしゃるのかな? ごめんなさい上に書いてあるの全部ウソです、単なる悪ふざけです、お許し下さい(ペコリ)。 / 2号の座に甘んじますわ(殴殺) ( 2000-10-25 17:55 ) よくぞ聞いてくれました!(笑) 椎名SFと文芸雑誌については『みるなの木』を例にちょこっと書いています。そちらもご参照くださいな。 / 烏丸 ( 2000-10-25 12:45 ) 「明確な境界線なんてない」のご意見に賛成です。たとえば椎名誠って、出版業界(?)ではどういう扱いなんでしょう? 『武装島田倉庫』に続く連作はもろにSFですよね。言葉の感覚がすごくて興奮しながら読んだ記憶があります。 / 美奈子 ( 2000-10-25 12:31 ) ほほう、なるほど。アンチ筒井の朝日論説委員ですか。丁寧なご説明、ありがとうございます。いろいろないきさつがあるのですねぇ。 / 美奈子 ( 2000-10-25 12:25 ) SF作家のほうは,「ヘンなものは皆取り込んでしまえ」という気概があったのか,シュルレアリスム,ファンタジー,ホラー,ミステリと分類されそうなものも全部書いていました。……と,こんなふうに書くといかにも烏丸がSFのほうに肩入れしているように見えるかもしれませんが,烏丸的にはおもしろければ派閥は何でもよし,小説でもマンガでも映画でもなんでもおっけー,です。 / 烏丸 ( 2000-10-25 12:07 ) 筒井康隆なんて,デビュー当時からSFというよりは前衛的な小説で,ああいうことをできない純文学のほうに問題があった。純文学とミステリはわりあい仲がよいようで,『虚無への供物』の中井英夫は純文学からそんなに嫌われていません。中井英夫にはSF作家が書いたとしか思えない『銃器店へ』という短編集もありました。などなど。 / 烏丸 ( 2000-10-25 12:06 ) SFと文学,SFとミステリの明確な境界線なんてものは,多分ありません。どっちの派閥に属するかの問題と,編集者がSFにアレルギーがあるかどうかの問題だったんじゃないか,と思います(少女マンガでも,「SF」というだけで描かしてもらえなかったとか,そういう話が昔は多かったようです)。 / 烏丸 ( 2000-10-25 12:06 ) 美奈子さま,大江健三郎を例にしたのは,当時,朝日新聞の論説委員がアンチ筒井康隆で,その1年の出版を振り返って,という記事の中で「SFでは大江にこれこれがあった,それ以外に見るべきものは何もなかった」とSFを口にしながら星,小松,筒井らをてっぱん無視した,という故事(だよなあ,今となっては)にならったものです。 / 烏丸 ( 2000-10-25 12:04 ) あっ、しまった。下で?マークを入れるのを忘れてしまい、何だか知ったような書き方になってしまいましたが、私、森博嗣の作品は読んでおりませんです。失礼しました。『空の怪物アグイー』はSFだったのですか(未読にて知らず)。けっこう初期の作品だったと記憶してますが。アグイーというキャラ自体は他の作品にも登場していましたっけ。『治療塔』も、大江がSFを!ということで話題になりましたが作品自体への反響は今いちだったようですね。やっぱり『万延元年のフットボール』のドロドロには負けてますか。 / 美奈子 ( 2000-10-25 07:47 ) ふむふむなるほど、こういう経緯があったのですね。しかし私、SFと文学の境目ってよくわからないです。ミステリ作家が「UNIXでFTP」と書く時代になってきたし、両者を隔てる定義だてって今後ますます難しくなるのでは。 / 美奈子 ( 2000-10-25 07:34 ) この『太陽風交点』事件,当時は朝日新聞の社会面さえにぎわしたというのに,いまや誰も覚えていないし,インターネットで検索しても1か所でしか発見できませんでした……よく見たら,堀晃当人のこさえたホームページ。いかにSFが市民権を失ってしまったか,よーくわかります。この『地球環』にしても,そういう「往時を懐かしむ」という気持ちのない方には,はたしてどんなものやら。 / 烏丸 ( 2000-10-24 14:32 ) むむむむ、SFを最後まで読み通したことのない私ですが、これは興味深い。久々に挑戦してみますですか。 / こすもぽたりん ( 2000-10-24 14:17 ) |
2000-10-24 科学と文学について考える 素材その八 『竜の卵』 ロバート・L.フォワード,山高 昭 訳 / 早川書房(ハヤカワ文庫) | |
【近くて遠い隣人の物語】 |
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たとえば,H.G.ウェルズの『タイムマシン』などの各作品は,技術的には古い時代に書かれたものでも(もちろんタイムマシンそのものは当分できそうもありませんが),今でもこの30年間に書かれたSFの大半よりもよほど「くる」ものがあります。要は何をどう書くかであって,素材は古くなってもいいと思います。えらそーなことを言うなら,書き手がどれほど「今」をまっすぐ見るか,でしょうか。 / 烏丸 ( 2000-10-25 12:57 ) ご指摘の通り、SFで描かれるハードウェアはすぐに古びてしまうから、作家も大変でしょうね。『ソラリス』でも、惑星間の連絡装置に真空管が使われていたような(笑)。でも、優れた作品の本質はそういった弱点を目にしてもなお訴えてくる部分があると思うのですが、いかがでしょう。 / 美奈子 ( 2000-10-25 08:11 ) 出たー!J.P.ホーガン!!なつかし〜!よくわからないまま読んでましたよ〜。フォワードの「竜の卵」はハードSFだったのですか。何となくタイトルからファンタジー路線かな?と思って、手にとっていなかったですよ。 / 美奈子 ( 2000-10-25 07:27 ) |