今後、新しい私評は、 烏丸の「くるくる回転図書館 公園通り分館」 にてアップすることにしました。 ひまじんネットには大変お世話になりましたし、 楽しませていただきました。 その機能も昨今のブログに劣るとは思わないのですが、 残念なことに新しい書き込みがなされると、 古い書き込みのURLが少しずつずれていってしまいます。 最近も、せっかく見知らぬ方がコミック評にリンクを張っていただいたのに、 しばらくしてそれがずれてしまうということが起こってしまいました。 こちらはこのまま置いておきます。 よろしかったら新しいブログでまたお会いしましょう。 |
目次 | (総目次) [次の10件を表示] 表紙 |
2001-01-31 『何もそこまで』 ナンシー関 / 角川文庫 |
2001-01-31 『何もそこまで』 ナンシー関 / 角川文庫 | |
【そこは私も大人になるが】 |
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しっぽなさま,わが家では週刊文春は家人が購入してくるのですが,その目的は中村うさぎのエッセイを読むため,というのです。く〜っ,夫婦断絶。 / 烏丸 ( 2001-02-03 12:11 ) 今週号か先週号だかの『女優・杏子』のテレビ消灯時間も面白かった!うんうん、そうだいねえ、そうだったんか!って。ナンシー、がんばれ。その調子。 / しっぽ ( 2001-02-03 08:27 ) おお,撫子さま,もちろん拝読させていただきましたが,つっこみは遠慮させていただきました。理由は簡単,烏丸,本屋でデートの待ち合わせなどしたら,相手などほったらかしですし,本屋で待ち合わせて本屋に向かうことになって百年の恋人も逃げ出してしまいます(よく家人に見捨てられないものだ……)。 / 烏丸 ( 2001-02-02 11:57 ) 撫子の本屋さんでの待ち合わせはどうでしょう!?鳥丸さま! / 撫子 ( 2001-02-02 05:07 ) okkaさま,烏丸思うに,切られている側が,自分のどこをどう切られたか,きちんと認識できるのかどうかという点は多少興味のわく問題ではあります。興味はあるが別に知りたくはない,といったレベルの興味でしかありませんが。 / 烏丸 ( 2001-02-01 12:36 ) ナンシー関 電線でもまな板でも切ってしまう包丁のように小気味いいですね。 / okka ( 2001-02-01 08:13 ) なるほど,現役で役者さんやっているのですか。ふうむ。ところで,吉田栄作って,吉田茂の吉田と,佐藤栄作の栄作を足した芸名,と認識しているのですが(違うのかしらん),どうしてそんなダサダサな……。もう1点,アメリカ充電の前,紅白で「心の旅」を歌った彼には仰天しました。人は,これほど,歌詞の内容に無頓着に歌を歌えるのか,と。それはそれで才能であったように思いました。 / 烏丸 ( 2001-01-31 19:18 ) 栄作、赤穂浪士になって討ち入りしたり、川に流されて消息不明になったり、今井美樹に婚約解消されたり、細々役者してます。皿洗いはやめた模様(笑)しかし、ナンシーの理論で行くと今人気絶頂のKタク氏は今後ださださの道まっしぐらなのか、また当たりそうだわ。 / よこ ( 2001-01-31 14:41 ) 「青森のホストはほとんど津軽弁を喋る。標準語ではモテない」という「考えるほどに味のあるネタ」(ナンシー関)もディープ。 / 烏丸 ( 2001-01-31 12:02 ) 「キューピー3分クッキング」の1万回記念メニューが「ハンバーグとポテトサラダ」だったというネタには目頭が熱くなりました。人間,かくありたいものです。 / 烏丸 ( 2001-01-31 12:00 ) |
2001-01-29 [雑談] マンガの中の人肉食 | |
さて,せっかくだから人肉食を扱ったマンガをニ,三紹介してみよう。 |
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これはいらっしゃいませ,ヘロヘロ共和国さま。『20XX』は不勉強にして存じませんでした。さっそく探してみます。なお,異星の習慣として,相手を愛しているから食べる……というのは,下の『猟奇文学館3』収録の筒井康隆「血と肉の愛情」がまったくそういう設定です。機会がありましたらご一読ください。 / 烏丸 ( 2001-02-03 03:19 ) はじめまして。清水玲子『20XX』(白泉社)も人肉食べる話です。とある星の原住民の風習として描かれています。その人間を愛し尊敬しているから食べて自分の一部としその人間と共に生きるという設定になっています。愛するものを生かすために自身の生命を削るか?助けることの意味は?いろいろ考えさせられる作品でした。 / ヘロヘロ共和国 ( 2001-02-03 01:03 ) 新しいヘッダーを読んでいる最中に、突然FAXが動き出してドキドキしてしまいました。。私の背後には・・・ / カエル ( 2001-01-30 14:51 ) 繰り返し繰り返し,永遠に……ニーチェ哲学の根幹をなす,「永劫猟奇」であります。 / 烏丸 ( 2001-01-30 00:37 ) うわぁあぁあぁ、忘れかけていた『大猟奇』がふたたびぃいぃいぃ…。 / こすもぽたりん ( 2001-01-29 22:02 ) をを,よこさま,ヒューバートおじさんをご存知ですか! ごくり(←なんだこれは)。あ,それから,『トトの世界』もそうでしたね。このほか,田島昭宇・大塚英志『多重人格探偵サイコ』(ちゃんと読んでない),手塚治虫『安達が原』など……何か,大物,忘れてそうな。 / 烏丸 ( 2001-01-29 12:21 ) ヒューバートおじさんが「その件」のコアにふれる語りの中で確かにごくりとのどをならすシーンが未だに印象に残っているのでした。私が最近の作品でがつーんときた人肉ものは「トトの世界」@さそうあきらです。 / よこ ( 2001-01-29 12:13 ) |
2001-01-28 『猟奇文学館3 人肉嗜食』 七北数人 編 / ちくま文庫 | |
【うもうござった。】
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「四月短章になぜ五月」の件ですが,手元の槐多詩集やアンソロジーではとくに触れていませんでした。……となると,よけい気になってしまいますねえ。ただ,全体にこの人の季節感はむちゃくちゃな感じはしますね。語調やイメージ先行,だったのかもしれません。 / 烏丸 ( 2001-01-30 20:56 ) 人肉食についてはお聞きしてみたいことなどあるのですが、この場ではやや気が引けると申しますか。どうしようか、ただ今考え中なのです。 / 美奈子 ( 2001-01-30 06:29 ) 心貧しき本読みの本懐。 / 多謝多謝 ( 2001-01-30 06:22 ) (誰にともなく)「つっこみ返しなし」を真に受けて(魔に受けて?),およそ烏丸に似合わぬメッセージをつっこんでしまいました。こっぱずかしー。 / 烏丸 ( 2001-01-30 02:14 ) 『悪魔の舌』読みました。『殺人行者』もなかなか。しかしこれが中学生の書く小説ですかね…。似たような友人が一人、高校時代にいましたが。やはり死んでしまいましたけどね。 / 美奈子 ( 2001-01-29 22:18 ) なんだかいつもお尋ねしてばかりですみません。『四月短章』の中になぜ「五月末日」なのかな?と、ふと思ってしまったものですから。仰せの通り、詩人の愛用する言葉のイメージには特段の理由などないかもしれませんし。 / 美奈子 ( 2001-01-29 22:11 ) そういえば,『悪魔の舌』も「五月始めの或晴れた夜であつた」で始まります。個人的には,春を過ぎて,濃密な腐乱の始まる季節,という認識でいましたが,もしかしたらちゃんとした理由もあったかもしれません。今度,調べておきます。 / 烏丸 ( 2001-01-29 11:49 ) なぜ「五月」なんでしょう? 5・15事件との関連かなと思いましたが、もっと前の時代の人なんですね。 / 美奈子 ( 2001-01-29 06:01 ) これは大天使ミ・カ・エルさま,宇能鴻一郎については,編者の趣味が丁度シンクロした感じだったのでしょうか。烏丸的には,もう少し過激な趣味のほうにシフトしてくれると嬉しかったのですが……。 / 烏丸 ( 2001-01-29 01:53 ) 宇能鴻一郎は猟奇文学館シリーズ全3冊にエントリーですね。これは選出者の趣味なのでしょうか。それとも、やっぱり宇能さんはその道では外せない大家なのでしょうか? / カエル ( 2001-01-29 01:01 ) 槐多は1919年に亡くなっていますから,著作権は問題ありません(国内では作者が亡くなって50年,権利が保持される)。念のため。 / 烏丸 ( 2001-01-28 01:47 ) |
2001-01-27 『鳥 デュ・モーリア傑作集』 ダフネ・デュ・モーリア,務台夏子 訳 / 創元推理文庫 | |
【見て,父さん。ほら,あそこ。カモメがいっぱい】 |
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2001-01-26 本の中の名画たち 番外編 「新日曜美術館 ロートレック・一瞬の美をとらえる」(NHK教育) | |
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作り手側としてはやむを得ないのでしょうが……ロートレックやシャガールを万人向けに解説したら,それはちょっとB級羊羹の甘さべたべたではないかと。ロートレックの一生なんて,本当は非情にキツいものだと思います。自分が彼なら,と思うとどっひゃー。ほんとはおよそお茶の間向きの人生ではない。 / 烏丸 ( 2001-01-29 01:57 ) 万人向けの解説って難しいですから、NHKとかはその辺が宿命的に大変そうですね。 / TAKE ( 2001-01-27 23:42 ) ロートレックのテレビ番組見たかったなあ。確かにテレビって余計な部分に憤ったりしますよね。↓よちみの友達、そういえばちらっと聞いたような・・・。 / 未ログインフィー子 ( 2001-01-26 20:39 ) やや,失礼,これは困りました。烏丸の物言いは辛めというか他人のお仕事の全否定も平気でしてしまうようなところがありますから,直接お伝えするのはどうでしょう……。キャバレーで酔っ払い,娼婦の家で死ぬまで絵を描いた(創作者としてはうっとりですね)男の人生を,あんなふうなきれいなスタジオでしみじみ淡々語ってどうする! なんて言っていたら,美術番組というものが成立しなくなってしまいますし。そもそも烏丸の期待するような番組作りは,非常に少数派だと思います。だから,普段から,テレビは見ないのです。 / 烏丸 ( 2001-01-26 11:44 ) ありゃありゃ、「新日曜美術館」はよちみの大学時代の友達(女性)が手がけてます。とーってもマジメな優等生だったのでありきたりなのかも。機会があったらかるーく伝えてみますね〜。(っつーかまずは自分が観ろ?) / よちみ ( 2001-01-26 09:06 ) |
2001-01-25 本の中の名画たち その六 『ゼロ THE MAN OF THE CREATION(34)』 原作:愛英史,漫画:里見桂 / 集英社(ジャンプ・コミックス デラックス) | |
【いや 私はニセモノは 作らない】 |
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美奈子さま,それがですね,光瀬龍が,ある時期,SFとはなんの関係もなく,NHK教育で世界史についての時間をもっていたことがあるのです。毎回,「今回はちょっとSFっぽい話が出るのかな」と思ってみたのですが,最後までわりあいまじめというか歴史のお話ばかり。聖骸布はその中ではモノがモノだけに,けっこう神秘的な扱いでした。 / 烏丸 ( 2001-01-26 01:20 ) へぇ〜、おもしろそうですね。ところで、「光瀬龍」が「NHK教育」とは??? / 美奈子 ( 2001-01-25 23:31 ) そうですそうです,「ふん!」「承知した」,この態度がなんともいえないんですよね。上の本文の見出し(【 】内)を「承知した」にすべきかどうか,最後まで迷っていた烏丸でした。 / 烏丸 ( 2001-01-25 16:04 ) 「ふん!」「承知した」のゼロ氏ですよね。僕も愛読してます(^^) 。細野氏、小池氏のマンガも好きですが、美術品そのものの描写に関しては他の追随を許さない内容だと思います。烏丸さまのおっしゃる通り、オリジナルのアイデア・見解で書かれているのなら大変な作品だと思います。また現代美術から考古学レベルまで、テリトリーの広さも凄いですね。 / TAKE ( 2001-01-25 12:47 ) トリノの聖骸布(なつかしー。光瀬龍がNHK教育で取り上げていたなあ)の「正体」(?)についてのアイデアも同じく未確認。これ,『ゼロ』のオリジナルなら,ほんとにストップ高評価したい。 / 烏丸 ( 2001-01-25 12:22 ) タイタニック号の沈没の真相については,島田荘司も『水晶のピラミッド』で扱っていますが,びっくり具合は『ゼロ』のほうが500倍凄い。でも,愛英史のオリジナルかどうか未確認なのが痛いところです。 / 烏丸 ( 2001-01-25 12:20 ) |
2001-01-23 本の中の名画たち その五 『押絵の奇蹟』 夢野久作 / 角川文庫 | |
【ええもう,絶版とはくちおしや】 |
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いやいや,あの絵は,感性が発達したらそれはそれでまたやたらと怖い。「上手い」「味がある」なんて次元ではありませぬ。わざわざ子供に見せようなんて夢にも思わない絵本であります(?)。ちなみに,俳優さんの絵では,当節,離婚と再婚で話題の新黄門様・石坂浩二の詩画集が細密で見事でした。ただし,そちらは何十年も昔に目にしただけで,確証なし。 / 烏丸 ( 2001-01-24 11:34 ) 米倉斉加年の絵本、子供のころに見ましたが、感性未発達だった私にとっては、強烈な絵がただもう「コワイ、コワイ」という記憶しか…。大人になってから読む方が楽しめたかもしれません。顎が長いと言われてみれば…クエンティン・タランティーノにどこか似ているような?(笑) / 美奈子 ( 2001-01-23 22:12 ) |
2001-01-18 本の中の名画たち その四 『本格推理1 新しい挑戦者たち』 鮎川哲也 編 / 光文社文庫 | |
【赤い決意】 |
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2001-01-16 本の中の名画たち その三 『[35]モロー』 竹本忠雄 解説 / 新潮美術文庫 | |
【もし踊らば,なんなりと望みのものを遣わそう】 |
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これを書いたときうっかり失念していましたが,日本経済新聞社発行の「日経ポケット・ギャラリー」という16×13cmの真四角っぽいポケット美術全集というのもあります。和洋合わせて45冊と品揃えがやや弱いのですが,ラファエル前派のダンテ・ガブリエル・ロセッティが収録されているのはポイントが高いですね。 / 烏丸 ( 2001-01-25 16:02 ) 最近は,スポンサーがつかないのか,大物の展覧会も少なくなりましたね。おかげでたまにフェルメールでもくると長蛇の列。たまりません。 / 烏丸 ( 2001-01-23 12:42 ) ホントに続いて欲しいシリーズですが、美術館も次々閉鎖されている時勢、画集商売も難しいのでしょうか…。 / TAKE ( 2001-01-19 15:24 ) あと軽いので、寝ながら読むのに最適(笑)でした。 フツーの画集って重いんですよ〜! / TAKE ( 2001-01-19 15:22 ) 1,100円なら,極端な話,切り抜いて壁に貼るために1冊余分に買ってもそう無茶ではありません。新潮社には,どうかこのシリーズを絶版にしないで頑張って(できれば新刊も出して)ほしいものです。 / 烏丸 ( 2001-01-18 11:47 ) このシリーズ以降,この手のポケット美術本があまりないのは不思議です。売れないのでしょうか。最近多いのは,デカくてペラペラの雑誌タイプですが……。 / 烏丸 ( 2001-01-18 11:45 ) 僕もこのシリーズは何冊か持っています。高価な画集の多い中、気軽に買える(気軽に扱える)このシリーズはホントに有り難く思ってました。 / TAKE ( 2001-01-18 11:20 ) 「新潮美術文庫」……通の方々は図版の美しさをお勧めになりますね。でも、図版の選択や解説にこんな特徴があるとは存じませんでした。わかりやすいご説明に感謝です。 / 美奈子 ( 2001-01-18 08:18 ) |
2001-01-15 本の中の名画たち そのニ 『名画感応術 神の贈り物を歓ぶ』 横尾忠則 / 光文社知恵の森文庫 | |
【言葉を超えた力だ。その力はスピリチュアルでさえある。】 |
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横尾忠則に初心者向け絵画入門を,といったところですでに危なっかしい気がします。やはり彼は60年代型実作者でしょう。ただ,以前紹介した『消えたマンガ家』の「アッパー系」で美内すずえと対談している内容は,もうアッチに行っちゃってとほほのほでした。 / 烏丸 ( 2001-01-18 11:43 ) ↓ちょっと不躾な言い回しでした。横尾忠則氏は僕らにとって大きな存在でして、ある時は憧れであったり、ある時は落胆させられたり、いろいろと複雑な想いに捕らわれてしまうのであります。 / TAKE ( 2001-01-16 01:22 ) 瞬間々々に誠実で、言葉には超不誠実…って感じの人、芸術家には多いんです(笑) 周囲も悪いですよね、適当な本書かせて…とも思います。グラフィックデザイナーの大先輩としては凄い方だったのですが、裸の王様化されてないといいのですが…。 / TAKE ( 2001-01-15 22:44 ) |